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【本紙前ソウル支局長公判】
「達也、涙なくして聞けないニュースだ」母が託した思い…被告人質問詳報(2)
加藤前支局長「質問の意味がよく分からないのですが、もう一度おっしゃっていただけますか」
検事「記事の内容なのですが。その後、『噂は良識のある人なら、自らの品格を下げると思われるほど低俗なものだ。どんな噂なのか』という内容を記載しましたか」
加藤前支局長「はい。書きました」
検事「噂が低俗だという意味なのですか」
加藤前支局長「はい」
検事「この部分は、朝鮮日報のコラムを引用したと思われますが、正しいですか」
加藤前支局長「はい」
検事「朝鮮日報では、噂自体が低俗だという表現はありませんが、被告人はどうして、噂自体が低俗だと書いたのでしょうか」
加藤前支局長「お答えを控えたいと思います」
検事「朝鮮日報のコラムで、そのすぐ後ろを見れば、『もし誰かが話題にしようとすれば、そんな聞いても、聞かなくても同じような話はやめよう』という記載があるのですが、これを見たことがありますか」
加藤前支局長「見ております」
検事「では、この表現だけを見ても、朝鮮日報の記者は、噂自体が論外だと言っていることが明確に分かるのに、朝鮮日報が噂の真実性の根拠だといえるのですか」
加藤前支局長「噂が『あっけない』というのは、どういう意味ですか」