2015年11月3日（火）
電子版/新聞
メキシコ五輪のマラソンを翌日に控えた晩、高橋進監督は私の体をマッサージすると言い出した。それまで、そんなことをしてもらった記憶はない。面食らった私は断ったが、高橋さんは聞き入れず、体をもみ始めた。
教え子が２度目の五輪に挑もうとしている。それまでの長い道のりを振り返り、感慨にふけっていたのかもしれない。愛情のこもったマッサージは15分ほど続いたと思う。私は照れくさくて仕方がなかったが、同時に深い…
高橋進、君原健二、新日本製鉄、私の履歴書
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