国際宇宙ステーションで飛行士の滞在が始まって15年になるのに合わせ、長期滞在中の油井亀美也さん(45)ら6人が3日、軌道上から記者会見し、油井さんは「地上ではいろいろあっても、ここではお互いの文化を尊重しながら協力してやっているところがすごい。科学実験の成果を挙げたい」と、国際協力の意義を強調した。
1年間の長期滞在をしている米航空宇宙局(NASA)のスコット・ケリー飛行士(51)は「一番重要な実験は、軌道を回り、地上と連携して環境を維持していることだ」と、人間が宇宙に長期間滞在し続けている重要性を強調した。
1998年に建設が始まったステーションでは、2000年11月に米国の飛行士1人とロシアの飛行士2人が滞在を始めた。09年から6人滞在が始まり、11年に完成した。ステーションを訪れて活動した日本人飛行士は計7人。
ステーション計画には15カ国が参加。20年までの運用が決まっているが、米国は24年までの運用延長を提案している。〔共同〕
油井亀美也、滞在、国際宇宙ステーション、長期滞在中