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【本紙前ソウル支局長公判】被告人質問詳報(1)「日本の読者に伝えたい」 特派員を志した理由とは…

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【本紙前ソウル支局長公判】
被告人質問詳報(1)「日本の読者に伝えたい」 特派員を志した理由とは…

ソウル中央地裁に入る加藤達也前ソウル支局長=19日、韓国・ソウル (大西正純撮影)

 「これは、私が引用した(韓国紙)『朝鮮日報』のコラムにもありましたが、『大統領の個人への信頼が崩れてきたので、噂が出てきた』とあります」

 「『もし大統領の国政運営に対する支持率が高い状態で維持されていたのなら、このような噂が出てこなかったのであろう』と(コラムを執筆した)崔普植(チェ・ボシク)記者も結論付けている通り、この噂と大統領の動静、(韓国旅客船)セウォル号(沈没)事件当日の動きは極めて重大な報道的要素、伝えなければならない要素であると私は考えておりました」

 「もう一つ、先ほどの質問の中にあったのですが、朴大統領の男女関係についての理由という質問があったと思います。まず、申し上げたいのは、私はコラムの中で、『朴大統領の男女関係』という単語を使って明示的に示したことはありません。以上です」

 弁護人「被告人が、崔普植記者が作成した朝鮮日報のコラムに政界・証券街の関係者に関する取材内容を付け加えて報道した理由は、何でしたか」

 加藤前支局長「これは、その崔普植記者が、先ほども申し上げたように、記事の中で、『大統領の支持率が高く維持されておれば、このような噂は起きなかった』ということを書いていました。『大統領の政治的立場の強さ、あるいは弱さというのは、この噂の出現と関係がある』と書かれているのです」

 「そういう中で、コラムでも、政界・証券街の関係者による証言を崔普植記者も使っております。補充取材をする中で、私も崔普植記者が書いているように、証券街関係者に対する取材をしました」

 「十分に取材をした結果、噂が存在するということを、私も確信を得ようと思っていろいろ取材をしたわけですが、その結果、確信を得ることができたので、そのように掲載をしたということです」

 「もう一つ付け加えたいことがあります」

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