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【本紙前ソウル支局長公判】
被告人質問詳報(1)「日本の読者に伝えたい」 特派員を志した理由とは…
加藤前支局長「韓国に対する基本的な興味がとてもあったといえます。私は学生のころ、1990年に初めて韓国の釜山とソウルを旅行しました。そのとき、街を見たりし、躍動感あふれる国だと思い、非常に親しく感じました」
「90年に初めて来たときに、こちらの大学生と親しく付き合うようになり、韓国人は日本人と全く違う考え方、価値観を持っていると、非常に興味を持ち、ひかれました」
「そして91年、産経新聞社に入社しました」
「社会部の記者として活動を始め、その後も韓国語に対する好奇心、韓国人に対する興味を持ち続け、いつか、韓国国内から、私の目で見て、耳で聞いたことや感じたことについて、日本の読者に直接、読んでもらいたいと思うようになりました。以上です」
弁護人「被告人が韓国語を学ぼうと思った理由は何ですか」
加藤前支局長「2002年にあった2つの出来事がきっかけになりました。もともと韓国に対する関心が強く、特派員にもなりたいと思っていたのですが、言葉の勉強は、社会部の記者として、なかなか負担が大きいものです」
「社会部の記者として国内での取材を担当しておりましたので、言葉の習熟との両立が難しく、悩んでいたところでありました」
「02年、日本と韓国の(サッカー)ワールドカップ(W杯)が開催されました。W杯を契機にして、日本と韓国の人の往来がさらに活発になり、私も韓国の方が日本の競技場で試合をごらんになるのを直接、取材をしました。日本と韓国の人々の往来がますます活発になって、友好関係が継続していけば、すばらしいことだと思いました」
「そして、もう1つのきっかけは、日本と北朝鮮の間で首脳会談が開かれました。その場で、北朝鮮が日本人拉致事件について認め、謝罪をするという出来事がありました」
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