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米東部の原発 採算性悪化で廃炉へ11月3日 9時40分
アメリカで天然ガスの普及により、電力価格が下がるなか、東部ニューヨーク州にある原子力発電所について、アメリカの大手電力会社が採算性の悪化を理由に再来年の初めまでに、運転を停止して廃炉にすると発表しました。
廃炉が決まったのは、アメリカ東部ニューヨーク州にある、ジェームズ・A・フィッツパトリック原発です。この原発は、1975年に営業運転を開始した出力83万キロワットの発電所で、運営する大手電力会社、エンタジー社は、来年末から再来年の初めにかけて運転を停止するとしています。
廃炉の理由について、エンタジー社は、天然ガスの価格が記録的に低くなっている影響で電力価格が低下しているほか、安全対策にかかる費用が増えて運転コストが上がり、採算性が悪化したためだとしています。エンタジー社は、「地元のニューヨーク州当局と2か月にわたり、廃炉を避けるために協議を続けてきたが、不調に終わった」と説明しています。
エンタジー社は、先月中旬にも、別の原発を廃炉にすることを発表しています。世界最大の原発大国アメリカでは、現在、4基の新しい原発の建設が進んでいますが、その一方、この数年で、採算性の悪化を理由に、古い原発の廃炉が相次いでいます。
廃炉の理由について、エンタジー社は、天然ガスの価格が記録的に低くなっている影響で電力価格が低下しているほか、安全対策にかかる費用が増えて運転コストが上がり、採算性が悪化したためだとしています。エンタジー社は、「地元のニューヨーク州当局と2か月にわたり、廃炉を避けるために協議を続けてきたが、不調に終わった」と説明しています。
エンタジー社は、先月中旬にも、別の原発を廃炉にすることを発表しています。世界最大の原発大国アメリカでは、現在、4基の新しい原発の建設が進んでいますが、その一方、この数年で、採算性の悪化を理由に、古い原発の廃炉が相次いでいます。