Updated: Tokyo  2015/11/03 20:00  |  New York  2015/11/03 06:00  |  London  2015/11/03 11:00
 

英HSBC、中国で過半数保有の合弁計画-当局承認なら外銀で初めて

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    (ブルームバーグ):中国合弁事業の過半数株式を握る初の外資系金融機関は米ウォール街のライバル銀行を抑えて英HSBCホールディングスになりそうだ。欧州最大手銀行のHSBCが広範な証券・投資銀行サービスを提供できる足がかりをつかむことになる。

スチュアート・ガリバー最高経営責任者(CEO)は2日、監督当局の承認が得られれば、中国で初めて外資系金融機関が過半数を保有する証券合弁企業が誕生するだろうと語った。ゴールドマン・サックス・グループやモルガン・スタンレー、UBSグループなども中国で合弁事業を展開しているが、出資比率は少数にとどまる。

中国は長年にわたり外資系金融企業の国内参入を制限してきたが、株価急落や汚職捜査で混乱した金融業界の効率改善を目指し、規制緩和に動きつつある。一方、国内大手の強力な支配は変わらず、外銀は進展を鈍いと受け止めている可能性もある。

ガリバーCEOは第3四半期決算発表後に行われた記者団との電話会議で「今後、何をできるようになるかという点で(過半数を支配する合弁事業の設立は)きわめて意義深い」と評価。「3-4年間」は利益を生まないだろうが、中国で法人向けの人民元建て債券の引き受けや、上海・深セン取引所での証券業務などが可能になると展望を話した。

同CEOは合弁事業にかかるコストを明らかにしなかったが、必要とされた投資規模については「軽くはなかった」と述べた。

原題:HSBC May Beat Wall Street With Majority Stake in China Firm (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Alfred Liu aliu226@bloomberg.net;ロンドン Richard Partington rpartington@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Simone Meier smeier@bloomberg.net; Marcus Wright mwright115@bloomberg.net

更新日時: 2015/11/03 03:43 JST

 
 
 
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