ニュース詳細
南シナ海巡り米国防長官と中国国防相が会談へ11月3日 18時53分
k10010293081_201511031925_201511031930.mp4
マレーシアで開かれているASEANの一連の国防相会議に合わせてアメリカのカーター国防長官と中国の常万全国防相が会談する見通しとなり、南シナ海で中国が造成する人工島の周辺でアメリカ政府が駆逐艦を航行させたことを受けて、どのような議論を交わすか注目されます。
マレーシアでは、4日、ASEAN=東南アジア諸国連合の拡大国防相会議が開かれ、アメリカのカーター国防長官と中国の常万全国防相も出席します。これを前にカーター国防長官は、3日、中谷防衛大臣と会談を行い、中国の常国防相とも会談することを伝えたということです。米中両政府の間では先月27日、南シナ海の南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島で、アメリカ海軍の駆逐艦が中国が造成する人工島の周辺12海里以内の海域を航行したことを受けて、せめぎ合いが続いています。
アメリカ政府としては国際法上、人工島は領海の基点にはならないとして中国の領海を認めない立場で、今後も3か月に2、3回の頻度で軍の艦艇を人工島周辺で航行させる活動を継続する方針を示しています。
これに対して中国政府は、中国の主権と安全を脅かす行為だと強く反発する一方で、アメリカとのこれ以上の対立は望まないという姿勢もにじませています。こうしたなか、カーター国防長官と常国防相が会談の場でどのような議論を交わすか注目されます。
アメリカ政府としては国際法上、人工島は領海の基点にはならないとして中国の領海を認めない立場で、今後も3か月に2、3回の頻度で軍の艦艇を人工島周辺で航行させる活動を継続する方針を示しています。
これに対して中国政府は、中国の主権と安全を脅かす行為だと強く反発する一方で、アメリカとのこれ以上の対立は望まないという姿勢もにじませています。こうしたなか、カーター国防長官と常国防相が会談の場でどのような議論を交わすか注目されます。