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ロシア機墜落 フライトレコーダー解析始まる11月3日 18時56分
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乗客乗員224人を乗せてエジプト東部で墜落したロシアの旅客機についてエジプト政府は、墜落現場から回収したフライトレコーダーなどの解析を始めたことを明らかにするとともに、解析が終わるまでには1週間から1か月かかるという見通しを示しました。
乗客乗員224人を乗せたロシアの航空会社「コガリムアビア」の旅客機は先月31日、エジプト東部のシナイ半島で墜落しました。これについて、エジプト首相府の報道官は2日、地元のテレビ局のインタビューに対して「これまでに196人の遺体を収容して捜索を終えたが生存者はいなかった」と述べ、残る人たちも含め乗客乗員は全員死亡したという見方を示しました。また、墜落現場から回収した高度や速度を記録したフライトレコーダーなどについて「解析を続けている。状況によるが、原因については1週間から1か月以内に発表される」と述べ、解析を始めたことを明らかにするとともに、作業が終わるまでに最大で1か月かかるという見通しを示しました。
今回の墜落を巡って、過激派組織IS=イスラミックステートは「自分たちが墜落させた」とする声明を出していますが、エジプト政府は墜落時の高度はおよそ9400メートルで、ISが撃ち落とすことは不可能だとしています。
今回の墜落を巡って、過激派組織IS=イスラミックステートは「自分たちが墜落させた」とする声明を出していますが、エジプト政府は墜落時の高度はおよそ9400メートルで、ISが撃ち落とすことは不可能だとしています。
機影消える直前 通常聞かれない音か
ロシアのインターファクス通信はエジプトの情報筋の話として、墜落した旅客機の乗員と地上とのやり取りの録音を調べたところ、レーダーから機影が消える少し前、旅客機が通常、運航している間には聞かれない音が録音されていたということです。ただ、レーダーから機影が消えるまでの4分間は普通の会話をしており、特に変わったところはなかったと伝えています。