読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夢色ブロガーズ

暇なときについ読みたくなる、そんなブログを目指して

ブログを書き続けること

10年ぐらい前だろうか。大学に入り、情報系の学科に進んだ僕は、PCでいろんなサイトを見ることが増えた。最近ではあまり使われない言葉だが、いわゆるネットサーフィンというやつだ。そんな中見つけたサイトの1つに、「まなめはうす」というサイトがあった。毎日いろんなサイトの記事を、軽いコメント付きで紹介しているブログだ。

まなめはうす

僕はあまり決まったサイトを巡回したりはしないのだが、このサイトは割とよく見ていた。理由は、紹介される記事が僕の好みと近かったことと、更新頻度が高いこと、そして記事それぞれにコメントが付いていることだった。意外と毎日見たいサイトって少なくて、貴重だった。しかし、大学院やら恋愛やらで忙しくなったあたりからは見ていなかった。

それから7年ぐらい経つ。何がきっかけというわけでもないが、「そういえば、あのサイトまだやってんのかな?」とふと思い、検索して開いてみた。すると、以前と変わらない形で続いていた。その時、なんていうか、久々に里帰りしたときに、地元の馴染みの定食屋が変わりなく続いていてちょっと嬉しいような感覚を覚えた。同時に、個人のブログというものの力強さを感じた。

会ったこともないけど、管理人さんは間違いなくそこにいて、10年以上更新し続けているという事実が、すごく胸に響いたのだ。誰が依頼するわけでもなく、給料が入るわけでもなく(多少は広告収入あるだろうけど)、一個人の思いをずっと発信し続けているのだ。そんなブログそのものに、人生が詰まっている大きな家のような、そんなイメージを持たされた。

今、インターネットの世界では日々様々なブログが生まれている。その中で、10年以上続くものはごく一部だろう。それでも、皆それぞれが、その人個人の思いをずっと発信し続けて欲しい。アフィリエイトだとかアクセス数だとかにこだわって、本心では別に書きたくもないものを書くんじゃなくて、自分が面白い、楽しいと感じた思いを書き続けて欲しい。そして、僕は一読者として、そんな記事を読み続けたい。なんて風に思う。

と、そんな希望を書いたところで、最後にこの記事を書いたきっかけを少し。まなめはうすの管理人さんは、更新の度に冒頭に一言日記のようなものを残している。先日そこに、「結婚しました」と書かれていた。別に彼とは会ったこともないし、これから会うこともないと思う。けど、一読者としてなんとなく祝福は伝えたいなと思ったのだ。ということで、ご結婚、おめでとうございます。末永くお幸せに。