[User Interface] | |||||||||||
Windowsエクスプローラのデフォルトの起動フォルダを変更する(Windows 7/Server 2008 R2編)
|
|||||||||||
|
解説 |
Windows 7/Server 2008 R2でファイルをコピーしたり、フォルダを新規に作成したりする場合、多くの人がWindowsエクスプローラを使っているのではないだろうか。しかし、[スタート]−[アクセサリ]メニューやWindows 7のタスクバーからWindowsエクスプローラを起動すると、[ライブラリ]フォルダが起動フォルダとして開かれるため、作業用フォルダを別の場所にしている場合、いちいちフォルダを移動しなければならない。explorer.exeを起動した時点で作業用フォルダが開けると、作業がはかどるのにと思っている人も多いのではないだろうか。本稿では、explorer.exeのオプション・スイッチを利用して、デフォルトの起動フォルダを変更する方法を解説する。
操作方法 |
Windowsエクスプローラは、[スタート]−[アクセサリ]メニューやWindows 7/Server 2008 R2のタスクバーから起動できる。ここをクリックすると、通常は[ライブラリ]フォルダが起動フォルダとして開かれる。実は、このショートカットにオプション・スイッチを指定すれば、デフォルトの起動フォルダが変更できる。
explorer.exeのオプション・スイッチは、「TIPS:エクスプローラで目的のフォルダだけを開く」を参照してほしい。例えば、以下のようなオプション・スイッチを付けてexplorer.exeを起動すれば、c:\tempフォルダをルートにして、アドレス・バーに[コンピューター]からの階層が表示された状態で、それぞれWindowsエクスプローラが表示される。
explorer.exe /e, /root, /select, c:\temp |
例えば、コントロール・パネルのような特殊なフォルダを開くように設定したい場合は、以下のように特殊フォルダのクラスID(CLSID)を指定すればよい。
explorer.exe /e, /root, /select, ::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\ |
主な特殊フォルダのクラスIDは以下のとおりだ。
特殊フォルダ名 | クラスID |
マイ コンピューター | ::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D} |
ごみ箱 | ::{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E} |
マイ ドキュメント | ::{450D8FBA-AD25-11D0-98A8-0800361B1103} |
マイ ネットワーク | ::{208D2C60-3AEA-1069-A2D7-08002B30309D} |
コントロール パネル | ::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\ ::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D} |
プリンター | ::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\ ::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}\ ::{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D} |
管理ツール | ::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\ ::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}\ ::{D20EA4E1-3957-11d2-A40B-0C5020524153} |
ネットワーク接続 | ::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\ ::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}\ ::{7007ACC7-3202-11D1-AAD2-00805FC1270E} |
特殊フォルダとそのクラスID | |
※表中のクラスIDは見やすくするために改行している。オプション・スイッチとして利用する場合は、1行で入力すること。 |
Windows 7でexplorer.exeにオプション・スイッチを付けて起動した例 |
Windows 7で、上述のオプション・スイッチを付けると、c:\tempフォルダを開いた状態でWindowsエクスプローラが起動する。任意のフォルダを指定できるので、作業用フォルダを開くように設定しておくとよい。 |
まずはコマンド・プロンプトでどのような状態でWindowsエクスプローラを開くと使いやすいのか、オプション・スイッチを試してから、[スタート]−[アクセサリ]メニューやタスクバーの[エクスプローラー]のプロパティに設定されているリンク先を編集して、オプション・スイッチを設定するとよい。
手順としては、[スタート]−[アクセサリ]メニューの[エクスプローラー]を右クリックして、メニューから[プロパティ]を選択する。プロパティが開くので、「リンク先」の「%WinDir%\explorer.exe」を「%WinDir%\explorer.exe /e, /root, /select, c:\temp」などに変更すればよい。また、Windows 7/Server 208 R2のタスクバーのショートカットも同様にオプション・スイッチの設定が可能だ。[エクスプローラー]アイコンの右クリック・メニューで、さらに[エクスプローラー]を右クリックして[プロパティ]を選択する。プロパティが開くので、「リンク先」を編集すればよい。デスクトップにWindowsエクスプローラのショートカットを作成して、そのリンク先にオプション・スイッチを付けてもいい。
これで、Windowsエクスプローラを起動すると作業用フォルダが開いた状態となる。そのためフォルダを移動する作業が不要になり、作業効率の向上にもつながるだろう。
この記事と関連性の高い別の記事
- エクスプローラで目的のフォルダだけを開く(TIPS)
- 最近よく使っているフォルダへ素早く移動する(TIPS)
- Windows 8/8.1のスタート画面にファイルやフォルダー、アプリケーションへのショートカットを追加する(TIPS)
- Outlook 2003の一時保存フォルダに素早くアクセスする(TIPS)
- Windows 7のエクスプローラでフォルダ・ツリーを自動的に展開する(TIPS)
このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
「Windows TIPS」 |
「Windows XP→Windows 7移行支援記事集」 |
@IT Special
- PR -TechTargetジャパン
- Chromeでスマートフォンサイトをチェック【更新】 (2015/11/2)
Webサイトのスマートフォン表示の確認は面倒。でもGoogle Chromeのデベロッパーツールを使えば、PCでスマホサイトを簡単に表示できる【最新版に対応】 - 環境変数のサイズやPATHの長さ制限に注意 (2015/10/30)
いくつかの理由により、Windows OSで利用できる環境変数のサイズやPATHに設定できる文字列の長さには制限がある。その制限と回避方法などについて解説 - Android版Gmailアプリで迷惑なメールをブロックする (2015/10/29)
Gmailの迷惑メールフィルターをすり抜けるメールは、その送信者をブロックすると受信トレイに届かなくなる。AndroidスマホのGmailアプリでブロックする方法は? - 第483話 稟議ニッポン (2015/10/27)
日本の会社ってさぁ、このスピード競争時代に、ボスのハンコがいくつもないと何も決められないって、ホントなの?
|
|
- - PR -
イベントカレンダー
ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)
- - PR -