村上潤治
2015年11月3日03時00分
堺市の小林由佳(よしか)市議(37)=大阪維新の会=が配布されていない政策ビラを政務活動費から支出した問題で、市議会の議会運営委員会が2日開かれ、小林氏と元秘書の黒瀬大(だい)市議(39)が「議会の信頼を損ね、心からおわびする」と謝罪した。両氏がこの問題について公の場で説明するのは初めて。小林氏はビラの配布業者を10月末に詐欺容疑で刑事告訴したと明らかにした。
両氏とも議員辞職については否定し、小林氏は責任を取り、2019年までの任期中の政活費(最大1440万円)の受け取りを辞退すると説明した。この問題で維新は、小林氏を会員資格停止3カ月とし、黒瀬氏を除籍処分としている。
小林氏と黒瀬氏はこの日、並んで座り、出席議員の質問に順番に回答。小林氏は当時秘書だった黒瀬氏に通帳やカードを預け、収支報告書の作成も一任していたと説明。「(ビラの)配布実態を管理できなかったのは断腸の思い。まさか配られていなかったとは」と話した。黒瀬氏も「(秘書として)公金を扱う立場での確認が甘かった」としたうえで「業者の経営が厳しいと聞いておらず、配布していないことに気づかなかった」と述べた。
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