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 関西電力が再稼働を目指す高浜原発(福井県高浜町)について、舞鶴市は2日夜、住民説明会を開いた。原子力規制庁や資源エネルギー庁の担当者が、原子力規制委員会の審査結果について説明した。府と市の共催で、国によると原発立地道県外での説明会は初めて。説明会は11月末にかけて原発30キロ圏にある府内のほかの自治体でも順次開かれる。

 舞鶴市の説明会は参加住民を公募せず、市が決めた自治会長や団体代表ら905人に入場証を郵送して実施したが、参加者は約600人にとどまった。

 原子力規制庁の小山田巧・地域原子力規制総括調整官が地震や津波などへの関電の対策が新規制基準に「合格」したと判断した経緯などを説明。資源エネルギー庁による国のエネルギー政策、内閣府による原子力防災についての説明もあった。会場では参加者からの質問を受け付けず、山内修一副知事や多々見良三市長が「事故の際は国が責任をもつと確約してほしい」などと求めた。資源エネルギー庁の小沢典明・原子力立地・核燃料サイクル産業課長は「責任をもって対処する」と答えた。