2015年11月3日00時43分
22日投開票の大阪府知事と大阪市長のダブル選で、公明党は2日、府本部での幹部会合で、自主投票とする方針を正式に決めた。国政で連立を組む自民党側から推薦要請を受けていたが、橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」との全面対決回避を優先した形だ。
公明党の佐藤茂樹府本部代表は記者団に「どちらかにくみするのではなく、民意で選ばれたリーダーと、合意形成をしていく姿勢で臨みたい」と説明。大阪維新が掲げる大阪都構想の再挑戦に否定的な考え方を示す一方で、自民党とも大阪市の将来像について見解のズレがあると指摘した。
ただ、同席した大阪市議団の明石直樹幹事長は、自民党が市長選に擁立する柳本顕(あきら)前市議(41)を「支援したらどうかという意見も出た」とあえて紹介。地方議員を中心に水面下では、知事選に擁立する栗原貴子氏(53)も含めた自民支援に動く見通しだ。自民党府連の幹部は「表向き『中立』を装っても、半分以上はこっちに票が来る」と期待する。一方、大阪維新のベテラン市議は「自民党側に推薦が出るよりマシ。だからって、安心てことはない」と話した。
大阪維新は知事選に松井一郎知事(51)、市長選には吉村洋文(ひろふみ)前衆院議員(40)を擁立。市長選には中川暢三(ちょうぞう)元北区長(59)らも立候補を表明している。
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