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日本原燃、保安規定外の場所に放射性廃棄物

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日本原燃、保安規定外の場所に放射性廃棄物

 日本原燃が、青森県六ケ所村のウラン濃縮工場で出た低レベル放射性廃棄物を、保安規定で定めたのとは別の場所に日常的に一時保管していたことが2日、原燃への取材で分かった。原子力規制庁が8月、定例の保安検査で見つけ、不適切だと指摘した。

 一時保管場所は濃縮工場の建物内で、原燃は外部への放射性物質の流出はないとしている。

 原燃によると、一時保管していたのは、原料のウランなどが入っていた容器を洗浄した際に発生した泥状の廃棄物。保安規定は「廃棄物室」と呼ばれる場所で保管するよう定めているが、原燃は廃棄物が一定量たまるまで、作業現場に近い別の部屋に仮置きしていた。

 原燃の担当者は「作業途中の物で、廃棄物という認識ではなかった」と釈明。保安規定とは別の社内規定で、この部屋での一時保管を認めていたが、指摘を受けて見直しを進めているという。

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