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 12月に最盛期を迎えるハタハタ漁の今季(今年9月~来年6月)の漁獲量を、県や漁業関係者で話し合う資源対策協議会が27日、秋田市であり、漁獲枠を昨季(1680トン)の半分以下の800トンとすることが決まった。「資源保護のためにはやむを得ないとしても、経営が成り立たない」。漁業者からは苦悩の声がもれた。

 県水産振興センターは、今季の推定資源量を、昨季の4200トンの半分以下の2千トンとした。協議会は、この推定資源量から従来の計算式に基づいて算出した800トンの漁獲枠を同日、受け入れた。1千トンを下回るのは1998年以来17年ぶり。

 県内のハタハタは60、70年代の乱獲後に激減し、92年9月から3年間禁漁とされた。再開した95年以降は推定資源量の半分を漁獲枠とするルールだったが、再び資源量が不安定になったことを受け、2009年からはさらに従来の8割に漁獲枠を抑制してきた。