普通のお洗濯では落ちないガンコな汚れや匂い、諦めてしまってはいませんか?もしかしたら昔ながらの洗濯法「煮洗い」でスッキリするかもしれません!沸騰したお湯で煮るから確実に殺菌ができ、さらに重曹や粉石鹸の効果で汚れもどんどん落ちる「煮洗い」の魅力をご紹介します!ちょっと大変かも・・・と思っている方も、是非チャレンジしてみてくださいね♪(2015年10月28日作成)
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たとえば台所用のふきんやタオル。いろいろな汚れや匂いがつきやすくて、普通のお洗濯では不安ですよね。
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そんなガンコな汚れや匂いにおすすめなのが「煮洗い」。ただお湯で煮る、いわゆる「煮沸消毒」による殺菌効果にプラスして、重曹や洗剤を使うことで劇的に汚れや匂いを落とすことができるとてもお役立ちな洗濯術なのです!
「煮洗い」の手順に難しいことはありません。基本的にはお鍋に水をはり、重曹や洗剤を入れて洗うものをグツグツ煮るだけ。
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洗いものを鍋から取り出す際は、やけどにご注意! 洗いものがお湯を吸って重くなっているため、できればトングでしっかりつかんで取り出しましょう。
煮終わったお鍋のお湯には汚れがたっぷり出ているはずですが、さらに洗いものから水でよく汚れをもみ出します。
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洗剤の残りが気になる場合は、仕上げに洗濯機で洗えば安心です。
煮沸消毒されているので部屋干しでも十分ですが、天日で干せばさらなる殺菌効果が期待できます!
「煮洗い」は、綿や麻など丈夫な繊維の布製品で効力を発揮します。高温に弱い化学繊維やアルカリに弱いシルク・ウール、プラスチック製品が使われている衣類などは変質する可能性があるので控えた方がよいでしょう。
また、普通のお洗濯と同様に色移りしないよう、白いものと濃い色のものを一緒に洗わないようにしたいところ。
お鍋はステンレスやホーローのものを使いましょう。アルミの鍋を使うと、洗剤のアルカリで変色したり腐食を起こすことがあります。
重曹で煮るだけでも、匂いや黄ばみもすっきり! 重曹はアルカリ性のため酸性汚れを中和してくれる効果があります。また、匂いを吸着するため消臭作用もあり、まさに天然の洗剤といえますね。
汚れに応じて加減が必要ですが、分量は水1Lに対し、重曹は大さじ1杯程度。食用でも工業用でも大丈夫です。
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お湯が沸いてから重曹を入れた方が洗浄力はアップ。お湯に重曹を入れるとぶくぶくと泡がたつので、やけどに注意してくださいね。
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重曹だけでは落としきれなかった汚れには粉石鹸を使います。水1Lに対して必要な粉石鹸の量は小さじ2杯程度。入れ過ぎると粉石鹸が溶け残ってしまうので、こちらも汚れにあわせて加減すること。
粉石鹸は水からでは溶けにくいので、軽くお湯が沸いてから入れましょう。粉石鹸が溶けたところで洗い物を入れ、吹きこぼれないよう弱火で20~30分煮ます。粉石鹸は残りやすいので、最後のすすぎは丁寧に!
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家庭でよく使われる酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を「煮洗い」で重曹や粉石鹸と併用する方法もネットなどでは見受けられますが、粉石鹸との併用には注意が必要です。
過炭酸ナトリウムから発生した漂白成分・活性酸素は、石鹸と一緒に使うと石鹸分とまず反応してしまうので、衣類の汚れにまで手が回りません。過酸化水素を水でうすめたものがオキシフルですが、石鹸液の中でオキシフルの泡が一瞬たち、その直後に石鹸に反応してたちまち消えてしまうという図式です。これでは漂白作用は期待できません。
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酸素系漂白剤を粉石鹸と併用したい場合は、「煮洗い」後に一度粉石鹸を落とし、50℃程度のお湯でつけ置きしておくことで漂白効果が期待できるとか。
ただいつもの洗剤で洗濯をするよりも、汚れの落ちや殺菌効果が目に見えて実感できる「煮洗い」。洗ったあとの気持ちよさもひとしおです。汗や土汚れなどにも効くのでゆくゆくは衣類の「煮洗い」にも挑戦したいところですが、まずはふきんやタオルなど、ちょっとしたものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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