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 早稲田大が小保方晴子氏の博士号の取り消しを決定したことを受け、小保方氏は2日、代理人の三木秀夫弁護士を通じて、「当初から不合格を前提とした手続きで、とても不公正なもの」とするコメントを発表した。三木弁護士によると、小保方氏は夏ごろに修正した論文を提出し、早稲田大から2日に取り消し決定の文書が届いたという。

 早稲田大の判断について、小保方氏は「指導過程、審査過程の正当性・公平性について大きな疑問がある」と主張。修正論文を提出した後、指導教員とは1回のやり取りで不合格と判定されたと訴えている。

 不合格の理由について、審査に当たった教員から「博士として認めることのできないのは一連の業界の反応を見ても自明なのではないか」と言われたといい、これに対し「学術的な理由とはかけ離れ、社会風潮を重視した結論が出されたことは明らか」と批判している。

 三木弁護士によると、訴訟などは今後検討する。小保方氏は博士論文や関連データをインターネットで公開する意向があるという。(野中良祐)