きょうからＡＳＥＡＮ国防相会議 日米中も参加

11月3日 6時49分

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ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合と、アメリカや中国など８か国の国防相による会議が３日からマレーシアで始まります。中国が主権を主張する南シナ海の海域を先月、アメリカ軍の艦艇が航行してから初めて、両国の国防相が顔を合わせることになり活発な外交が繰り広げられそうです。

南シナ海では先月２７日、中国が人工島を造成している南沙（スプラトリー）諸島でアメリカ海軍が国際法上の領海と同じ範囲の１２海里＝２２キロのなかでイージス艦を航行させ、米中の対立が深まっています。
マレーシアの首都、クアラルンプールで開かれるＡＳＥＡＮ拡大国防相会議には、日本の中谷防衛大臣のほかアメリカのカーター国防長官、中国の常万全国防相も出席し、３日は、ＡＳＥＡＮ１０か国の国防相会議や、それぞれ２国間の会談が行われる予定です。
このうちカーター国防長官は中谷防衛大臣と会談するほか、常国防相も各国との会談に臨む予定で、アメリカと中国は活発な外交を展開してそれぞれの立場への理解を求めるものとみられます。
会議に先立って、２日記者会見した議長国マレーシアのヒシャムディン国防相は「海上で起きる不測の事態をとても懸念している。管理しなければ、より大きな事態に発展しかねない」と述べ、両国に歩み寄りをうながす考えを示しました。