蹴球探訪
手倉森監督 リオへの道はベンゲル流
来年1月五輪アジア最終予選
(10月7日)
トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事
【大リーグ】ロイヤルズ30年ぶり世界一!! 初出場コローンが決勝打2015年11月3日 紙面から ◇WS第5戦 ロイヤルズ7−2メッツ【ニューヨーク穐村賢】ロイヤルズがまたも逆転で30年ぶり世界一!! 大リーグのワールドシリーズ(WS、7回戦制)第5戦は1日(日本時間2日)、当地で行われ、ロイヤルズ(ア・リーグ)が延長12回の末にメッツ(ナ・リーグ)を7−2で破り、通算成績を4勝1敗として、1985年以来30年ぶり2度目の世界一に輝いた。ロ軍は0−2の9回に追い付き、同点の延長12回1死三塁から、今ポストシーズン(PS)で一度も出番のなかった代打のクリスチャン・コローン内野手(26)が値千金の適時打を左前に放つなど5点を奪った。WSのMVPには打率3割6分4厘、2打点の成績を残し、守備の要として投手陣を支えたサルバドール・ペレス捕手(25)が選出された。 全員野球を標ぼうするロイヤルズを象徴するような逆転劇だった。延長戦に決着をつけたのは、今PSで1度も出場機会のなかった控え野手、コローンだ。延長12回1死三塁、1ボール2ストライクと追い込まれながらも4球目のチェンジアップを左前に運び三走ダイソンを迎え入れると、一塁ベース上で何度も胸をたたいて雄たけびを上げた。 4万4859人と超満員に膨れ上がった敵地を深いため息に変えた一打。「三塁走者が(快足の)ダイソンだったので、なんとかフェアグラウンドに打球を飛ばそうと思ったんだ」。試合後、シャンパンの集中砲火を浴びながら、顔を紅潮させてまくしたてた。 昨季はWS直前にロースターから外れ、今PSも出番はゼロ。それでも腐ることなく、出番に備えて集中を切らさなかった。「家族にも『いつかチャンスは回ってくる』と励まされていたんだ。結果を残せて家族にいい報告ができるよ」。決勝の生還を果たしたダイソンも「彼のやったことを見ただろ。1カ月近く打席に立っていなかったのに信じられないね」と驚くばかりだった。 この日も逆転のロイヤルズは生きていた。相手先発ハービーの前に8回まで無得点。9回、ホスマーの適時打で1点差として右腕を引きずり下ろすと、1死から三走ホスマーが三ゴロの送球間にホームを陥れる紙一重の好走塁で同点。事前にスカウトから入れていた、ライト三塁手の肩が弱いという情報を勝負どころで生かし、組織としての総合力の高さも証明してみせた。 PSで挙げた11勝のうち8勝が逆転と、30年ぶりの世界一までの道のりは決して平たんなものではなかった。WS第7戦で敗れた昨年の悔しさを知る選手たちが見せた執念。シャンパンファイトで喜びを爆発させたナインには、昨季の雪辱を果たした充実感が漂っていた。 PR情報
|