蹴球探訪
手倉森監督 リオへの道はベンゲル流
来年1月五輪アジア最終予選
(10月7日)
トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事
【スポーツ】[卓球]佳純、日本人初の「銀」 「自分褒めたい」2015年11月2日 紙面から
◇女子W杯卓球の女子ワールドカップ(W杯)最終日は1日、仙台市のゼビオアリーナ仙台で決勝を行い、世界ランキング5位の石川佳純(22)=全農=は今年の世界選手権銀メダリストで同2位の劉詩ウェン(リュウ・シウェン、24)=中国=に0−4のストレート負けを喫したものの、日本人で大会史上初の銀メダルを獲得した。劉詩ウェンは今大会4回目の優勝。3位決定戦は同26位のペトリサ・ソルヤ(21)=ドイツ=が同27位のリー・ジャオ(42)=オランダ=を4−2で破り、銅メダルを獲得した。 決勝はストレート負けの完敗も、石川はとびっきりの「佳純スマイル」を浮かべながら銀メダルを高々と掲げた。母国開催の大会で日本人初の決勝進出。「地元日本のワールドカップで初めて決勝に進出できて、うれしかったし大きな財産になった。久々に自分を褒めたい」と白い歯をこぼした。 準決勝ではリー・ジャオに2ゲーム先取されながらも、20回近い息の長いラリー勝負に持ち込み4−2の逆転勝利。「今までだったらあのまま負けていた。でも落ち着いていけば大丈夫。逆に先手を取っていこう」と攻撃姿勢に転じたことが勝因につながった。 9月下旬のアジア選手権前に左太ももを故障。けがによる初の棄権欠場は石川を成長させ、強く、たくましくしてくれた。「思い切ったプレーができないのはすごく残念だと実感した。自分の体をしっかり鍛え、けがをしないことが大事だとあらためて思った」。それからは以前よりも入念にストレッチをするなど、万全の準備をして試合に臨むようになった。悔しい体験によって、体も心もしなやかになった。 「メンタルも技術も全力で、目の前の1球に集中できるように一度リセット。W杯をリオに向けて再スタートする最初にしようと仙台に来た。その大会ですごくいいプレーができ、自信がつきました」。先輩の福原愛とともに、来年のリオデジャネイロ五輪代表をすでに確実にしている石川。これからも1試合、1球を大事にして、リオでも晴れやかな「佳純スマイル」を披露する。 (千葉亨) PR情報
|