鼠小僧タッキー　殺陣魅せる　ＮＨＫ時代劇「鼠、江戸を疾る２」

　歌手で俳優の滝沢秀明（３３）が主演するＮＨＫ木曜時代劇「鼠、江戸を疾（はし）る２」（来年４月スタート、木曜午後８時）の制作発表が２日、東京都練馬区の東映東京撮影所で行われた。

　原作は赤川次郎さん。町民文化が花開いた江戸後期、昼は粋な遊び人の次郎吉（滝沢）が、武家屋敷から千両箱を盗み出し、貧しい人に分け与える「鼠小僧」として活躍する。昨年１月にドラマ化され、時代劇ファンだけではなく若い人の心もつかみ、ＮＨＫに続編を望む声が多く寄せられたという。

　滝沢は「今までいろいろとドラマをやらせていただいた中で、続編は初めて。鼠小僧というものが皆さんの心に響いた証拠なのかなと、うれしく楽しく、パート２をやらせてもらっています」とニッコリ。おなじみの屋根瓦を疾走するシーンに前作は苦労したそうだが「瓦も慣れたんで任せてください！」と余裕も見せた。

　今作の見どころの一つは殺陣という。「人を殺さない」がモットーの鼠小僧だけに素手でのアクションが中心だが、「スピードや華麗な動きがパワーアップしている」とアピールした。

　演出は滝沢主演の２００５年の大河ドラマ「義経」以来１０年の付き合いの黛りんたろうさん。黛さんから「大人になって男の色気が出てきた。義経のころとは、二味も三味も違う」と太鼓判を押され、滝沢は照れ笑いした。

　前作に続き、ジャニーズＪｒ．京本大我（２０）、片瀬那奈（３３）、高嶋政宏（５０）らが出演。次郎吉の妹役は忽那汐里（２２）から青山美郷（２１）に交代した。

　夜の江戸を駆け回る鼠小僧のように、ジャニー喜多川・ジャニーズ事務所社長（８４）の誕生日会（１０月２３日）で“仕掛け人”として暗躍した滝沢。

　誕生日会は今年で２年目で、サプライズだった昨年は適当な理由をつけてジャニー社長を会場に連れて行くという大役も果たした。「誕生日会は年に一度のお祭り。ジャニーズのメンバーが集まれる機会があまりないので、ジャニーさんの誕生日が一番利用できる。もちろん来年も仕掛けます」と宣言した。