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くいデータ流用 繰り返された経緯など調査
11月3日 6時27分

くいデータ流用 繰り返された経緯など調査
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旭化成建材が請け負った物件でくいのデータの流用や改ざんが相次いで見つかっている問題で、会社側は2日、横浜市のマンションの担当者が関わった19の物件でデータの流用などがあったことを明らかにしました。一方、会社側のこれまでの調査でデータの流用などが行われていたとみられる物件は過去10年余りで300件前後に上るとみられ、国土交通省は長期間にわたって流用などが繰り返された経緯などを詳しく調べています。
この問題で旭化成建材と親会社の旭化成は2日、横浜市のマンションの担当者が過去10年余りに請け負った43の物件のうち、合わせて19件でデータの流用や改ざんが行われていたことを明らかにしました。データの流用が確認されたくいは合わせて179本に上り、このうち70本が横浜市のマンションだったということで、これまでのところ、横浜市のマンション以外に建物が傾くなどの異常は報告されていないということです。
一方、国土交通省は3日の、建設業法に基づいて、東京・千代田区の旭化成建材の本社に立ち入り検査に入り、3時間余りにわたって施工管理の担当者などからくいのデータのチェック体制や本社の管理体制などについて話を聞きました。
これまでの社内調査で、旭化成建材が過去10年余りに請け負った全国の3040の物件のうち、およそ1割にあたる300件前後でデータの流用などが行われたとみられ、関わった人物は少なくとも10人以上に上るとみられることが分かっています。国土交通省はデータの流用などが長年にわたって繰り返されていた経緯や、会社全体の施工管理などにどのような問題があったのかなど検査で提出を受けた業務のマニュアルを分析するなどして、詳しく調べることにしています。
また、旭化成建材以外にもデータの流用が行われている可能性もあるとして、4日から開かれる専門家などによる委員会の議論を踏まえながら、今後の対応策を検討することにしています。

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