インタビュー:10年ぶり女優復帰したイ・ヨンエ(1)

イ・ヨンエに聞く、第1弾

-田舎暮らしをしようと家を建てたものの、子どもの塾や習い事のために結局またソウル・江南地区で暮らす芸能人もいるそうです。

 「ここにいると、そういう話はあまり聞こえてきません。何せ情報に疎いので、むしろ気楽でいいですね。子どもたちは今、満4歳なので、地元の小学校に通わせるべきかどうかはちょっと悩んでいます。この辺の学校を見てみたら、近くの小学校で5・6年生がペットボトルでいかだを手作りして、川に浮かべたそうです。本当に楽しそうでした。今は幼稚園に通わせず、家庭教師を呼んで子どもたちを指導してもらっています。1カ月に1回くらい、近くの幼稚園に行くときもあります。小学校低学年までくらいはここで土に触れて遊ばせたいのですが、私の欲かもしれません」

-家庭菜園教育もしているそうですね。

 「そんな立派なものではなくて、一緒にレタスやキュウリやニンジンを植えて、収穫しているだけです。スングォンは最初、ニンジンを嫌がっていたんですが、自分が収穫したニンジンはちゃんと洗ってきれいに平らげます。子どもたちはカボチャの葉、トマト、テンジャングク(韓国みそ汁)が大好きです。自然が身近な存在なので、話す言葉も違います。初めて話した言葉が『ママ』『パパ』、次に話したのが『クモ』『テントウムシ』『クリ』でした」

-撮影現場が遠くないですか。

 「遠いと言えば遠いですが、仕事と家庭が切り離せるのがいいです。ここに帰るころには全て忘れています。ただの田舎の人になるんです。ゴチャゴチャだった頭の中がスッキリします。ストレスも自ずとコントロールできるようになります。田舎暮らしというのはそうやって人を自由にするようです」

-10年ぶりの女優復帰です。『宮廷女官チャングムの誓い2』に出るのでは、といううわさもありました。

 「『宮廷女官チャングムの誓い2』のオファーが来て悩んだのは事実です。あまりにも大規模なプロジェクトでしたから。『宮廷女官チャングムの誓い』は、歴史の記録にたった2行しか出ていない人物を新たに見いだす喜びがあった作品でした。具現化するのは難しいことを、ドラマの登場人物としてよみがえらせ、肉付けしていく楽しさがあったのです。そういう喜びをまた味わってみたかったですし。久しぶりに復帰するのですから、できれば昔の栄光にすがるより、最初からきちんと始めたかった。そんなとき『師任堂、the Herstory』の話が来たんです。申師任堂(シン・サイムダン、1504-51年、画家で良妻賢母の鑑とされる)と言えば陳腐な話だろうと思うでしょうが、そうではありません。500年前のキャリアウーマンの一代記と、今を生きる女性の話が重なるファンタジー・ドラマです。女性に関する物語ということでとても魅了されました」

宋恵真(ソン・ヘジン)記者
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