10カ月連続で韓国の輸出減、減少幅は過去6年で最大

 韓国経済の主な原動力である輸出が不振の泥沼から脱却できずにいる。韓国産業通商資源部(省に相当)は1日、韓国の10月の輸出が前年同月比15.8%減の434億7000万ドルだったと発表した。減少は10カ月連続となった。10月の減少幅は世界的な金融危機直後の2009年8月(20.9%減)以来過去6年で最大だった。輸入は16.6%減で、貿易収支は12年2月から3年9カ月連続の黒字となった。専門家は世界的な景気低迷の長期化、原油価格の下落による輸出単価下落など構造的問題が解決されない限り、輸出は回復しないとみている。

 専門家は10月の輸出減少幅が大きかった原因として、前年10月の輸出が韓国政府樹立後の月次ベースで最大(516億ドル)だった点を上げた。比較対象が好調だった分だけ減少幅が大きかったということだ。輸出額自体は9月(434億800万ドル)と大差なかった。

 半導体・造船など韓国の輸出主力13品目のうち、携帯電話(42%増)を除く残る品目はいずれも輸出が減少した。韓国貿易協会のシン・スングァン動向分析室長は「造船はプラント輸出が一つもなく、前年同月比で64%(29億ドル)急減し、プラント4カ所が一度に補修工事に入った石油化学分野も32%の減少だった」と分析した。

 輸出低迷は世界各国の共通した現象だ。ドイツは今年1-9月に前年同期比13%、日本は1-8月に9.2%それぞれ輸出が減少した。年初来先月までの韓国の輸出減少率は7.6%だった。

李仁烈(イ・インヨル)記者
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