中国がEEZ画定会談を正式要求するも韓国側発表から欠落

韓中間で離於島問題が再浮上

中国がEEZ画定会談を正式要求するも韓国側発表から欠落

 中国外務省の発表によると、李克強首相は10月31日、韓中首脳会談で朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に対し、韓中海洋境界画定会談を早期に正式に開始することを求めた。北京青年報など中国メディアはそれを集中的に報道したが、韓国側の発表にはその部分が欠落していた。

 中国が言及した海洋境界とは、排他的経済水域(EEZ)のことだ。EEZは海岸線から200カイリ(約370キロメートル)以内で沿岸国が海洋生物の漁獲や天然資源の探査・開発、人工島造成、海洋調査などの権利を持つ範囲のことを指す。韓中のEEZ交渉は韓国済州島南方沖の離於島(中国名・蘇岩礁)の問題=地図参照=と深い関連がある。韓中は1996年から2008年まで14回にわたり交渉したが、成果はないまま中断している。その後、昨年7月の韓中首脳会談で今年にも交渉を再開することで合意していた。EEZ問題が再び表面化すれば、韓中関係全般にマイナス影響を与える可能性がある。

 韓国は西海(黄海)で両国のEEZが重なる部分の中間線を境界線とすることを主張しているが、中国は背後人口や国土面積をEEZ画定に反映すべきだと主張している。そこで離於島の管轄権も問題となってくる。暗礁である離於島は韓国最南端の馬羅島から149キロ、中国最東端の有人島、余山島から287キロ離れている。中間線原則を適用すれば、韓国側に管轄権がある。しかし、中国は12年、離於島水域が自国の管轄水域に含まれると宣言し、韓国の離於島海洋科学基地周辺に艦船や偵察機を送っている。

北京=アン・ヨンヒョン特派員 , チョン・ヒョンソク記者
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