韓中日首脳会談:中日会談で舌戦、24分待たされた朴大統領

 一方、日本と中国の首脳は違った。安倍首相は「北朝鮮の日本人拉致問題解決を強く訴えた」「北朝鮮による挑発を防ごう」などと日本の関心が高い問題を中心に言及。李首相は3カ国の関係悪化に対する日本の責任を指摘し、「反ファシズム戦争(勝利)70周年である今年、北東アジアの平和と安定を守る道を歩むべきだ」と述べた。安倍首相は取材陣に韓国語で「アンニョンハシムニカ(こんにちは)」「カムサハムニダ(ありがとう)」とあいさつする場面も見られた。首脳とメディアによる質疑応答はなかった。

 首脳らは午後5時半からソウル市内のホテルで開かれた3カ国の企業によるビジネスサミットにもそろって出席した。2009年の3カ国首脳会議から同時開催されてきた行事だ。今回のサミットでは韓国企業107社、中国企業47社、日本企業29社が対話した。朴大統領は囲碁を題材にした韓国の漫画・ドラマ「未生」を紹介し、「3カ国の企業協力はまだ未生(初期段階)に近いが、北東アジア経済共同体という『完生』(成熟段階)を迎えることを望んでいる」と強調した。

 首脳らによる夕食会は、同日午前に発表された予定よりも54分遅い7時54分に大統領府近くの国立現代美術館で1時間20分にわたり開かれた。冒頭3カ国の伝統衣装を着た子どもたちが提灯を持ち、歌を歌いながら入場した。また、韓中日のメディアアート作家の映像作品では、各国を代表するムクゲ、牡丹(ぼたん)、桜の花が登場。3カ国に通用する料理をテーマにした韓国のミュージカル「NANTA(ナンタ)」が上演された。このほか、各国の伝統弦楽器であるコムンゴ(韓国)、箏(そう)、琴で韓中日の代表的な舟歌が演奏された。

 メニューには「和合」を象徴して、ビビンバ(混ぜご飯)が出され、中国の点心、日本のすしも登場した。朴大統領は乾杯のあいさつで、「雨降って地固まるという言葉のように信頼を回復しよう」と呼びかけた。

鄭始幸(チョン・シヘン)記者
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