韓中日首脳会談:中日会談で舌戦、24分待たされた朴大統領

韓中日首脳会談:中日会談で舌戦、24分待たされた朴大統領

 韓国、中国、日本の3カ国首脳は1日、ソウルに集まり、首脳会談から共同記者会見、ビジネスサミット、夕食会まで日程を共にした。2012年以降、韓日、中日間の歴史問題、領土問題などで対立してきた3カ国が3年半ぶりに顔を合わせ、北東アジアの平和について話し合う場だった。

 しかし、ぎくしゃくした感情や意見の食い違いが各所に見られた。3カ国会談ではできるだけ衝突を避けたが、中国と日本による二国間会談では歴史問題、南シナ海問題で両国が舌戦を繰り広げたとされる。午後6時半に急きょ中日会談が決まり、当初7時から予定されていた夕食会を30分繰り下げたが、会談が長引き、夕食会が始まったのは7時54分のことだった。

 始まりのムードは悪くはなかった。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は午後2時、韓国大統領府(青瓦台)迎賓館で李克強首相と安倍晋三首相を迎えた。3首脳はいずれも3カ国会議が再開されたことを評価した。朴大統領は「国内外の期待と変化する北東アジアの環境を念頭に、突っ込んだ話し合いをしたい」と述べた。安倍首相も「私たち3首脳から弾みを付けたい」と述べ、李首相も「韓国が大きく寄与した」と持ち上げた。

 しかし、それ以降、3首脳の主張はすれ違い始めた。朴大統領が「北東アジアの政治、安全保障分野での対立と反目を解消できず、協力の潜在能力が発揮されていない」と指摘。李首相は「3カ国の協力は歴史をはじめとする敏感な問題を処理する土台の上で成り立つものだ。真の包容と寛容を実践すべきだ」と発言。韓中首脳が「対立解消」に重点を置いたのに対し、安倍首相は「日本は3カ国首脳会議の早期開催を一貫して主張してきた」「日韓中のプロセスが正常な状態に戻った」などと述べ、「会議再開」の方を強調した。当初2時間の予定だった3カ国の首脳会談は30分早く終了した。韓国大統領府は「首脳間に特に論争はなく、順番に発言しただけだった」と説明した。実務者レベルで合意した内容だけを読み上げて終了した格好だ。

 続く共同記者会見で、朴大統領は共同宣言文を朗読し、経済協力、文化交流、韓半島(朝鮮半島)の統一、世界的課題での協力など中立的な議題に言及した。議長国としてバランスを取ろうとした格好だ。

鄭始幸(チョン・シヘン)記者
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