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欧州への難民や移民 1か月で去年1年分に
11月3日 6時26分

中東などからヨーロッパに渡った難民や移民の数が、先月1か月間だけで、去年1年分に匹敵する21万人余りに上っていたことが分かり、国連は引き続きEU=ヨーロッパ連合などに受け入れ施設の拡充を求める方針です。
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は2日、中東やアフリカなどから海を越えてヨーロッパに渡った難民や移民の数が先月、1か月当たりでは過去最多となる21万8000人余りに上ったことを明らかにしました。
これは、去年1年間の21万9000人に匹敵する数で、冬が近づき海の天候が悪化するなか、難民や移民がヨーロッパに到着するペースはさらに加速しています。
このうちおよそ半数は内戦が続くシリアからの人たちで、トルコを経由して船やボートでギリシャのエーゲ海の島々に到着するケースが多くなっています。
こうした事態にUNHCRの報道官は、NHKの取材に対し、「密航をあっせんする業者が、悪天候でも割引き料金を提示して、難民たちを船に乗せている実態がある」と指摘し、「引き続きEUなどに難民たちの受け入れ施設の拡充を求める」と話しています。
また、ボートが転覆するなどして命を落とした難民や移民の数もことし、去年1年間を上回る3400人以上に上っています。ギリシャの当局によりますと、2日も、およそ300人が救助された一方で、少なくとも4人が死亡し7人が行方不明になるなど、事態は深刻化しています。

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