「加工肉発がん性」が波紋 WHOに問い合わせ殺到

 世界保健機関(WHO)の専門組織が10月、ソーセージなどの加工肉に発がん性があるとの調査結果を発表したことが波紋を広げている。消費者の不安が拡大し、食品業界から反発の声も。問い合わせが殺到したWHOは、「一切食べないよう求めているわけではない」と弁明に追われた。

 日本の国立がん研究センターは10月29日、「日本人の平均的な摂取の範囲であれば、加工肉が(大腸がん発生の)リスクに与える影響はないか、あっても小さい」との見解を発表した。

 WHO専門組織、国際がん研究機関(IARC、本部フランス・リヨン)は10月26日、加工肉の消費が大腸がんを引き起こす「十分な証拠がある」と発表。IARCによる発がん性の評価5段階のうち、喫煙と同じ最も高いレベルに分類した。これを受け、WHOは10月29日に声明を発表。「加工肉の消費を減らせば大腸がんになるリスクが減るということで、加工肉を一切食べないよう求めてはいない」と呼び掛けた。(共同)

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