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国際宇宙ステーション 長期滞在開始15年11月3日 7時05分
国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の長期滞在が始まって、2日、15年の節目を迎えました。日本時間の3日未明、宇宙ステーションで行われた記念の記者会見で、日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんは、「それぞれの国がそれぞれの文化や能力を尊重しながら協力していることが非常にすばらしい」と意義を強調しました。
国際宇宙ステーションは、日本やアメリカ、ロシア、ヨーロッパなど、15の国が共同で建設したサッカー場と同じくらいの大きさがある巨大な科学実験場で、高度400キロ付近を秒速8キロで飛行しています。
2000年の11月2日から宇宙飛行士の長期滞在が始まり、2日、15年の節目を迎えたのを記念して、日本時間の3日未明、宇宙ステーションに滞在している6人の宇宙飛行士が記者会見を行いました。
このなかで油井さんは、「地上ではいろいろなことがあるが、ここでは、それぞれの国がそれぞれの文化や能力を尊重しながら協力してやっていることが非常にすばらしい」と述べ、国際協力で進めているプロジェクトの意義を強調しました。
また、油井さん自身を含め、これまで10人の日本人宇宙飛行士の宇宙での滞在日数が先月、累計で1000日を超えたことを紹介し、「日本が挑戦を続けてきた結果、日本の能力が上がり、いろいろな国からいいパートナーとして認められている。私も残りの期間、全力を尽くしてさらに成果を上げたい」と改めて決意を述べました。
2000年の11月2日から宇宙飛行士の長期滞在が始まり、2日、15年の節目を迎えたのを記念して、日本時間の3日未明、宇宙ステーションに滞在している6人の宇宙飛行士が記者会見を行いました。
このなかで油井さんは、「地上ではいろいろなことがあるが、ここでは、それぞれの国がそれぞれの文化や能力を尊重しながら協力してやっていることが非常にすばらしい」と述べ、国際協力で進めているプロジェクトの意義を強調しました。
また、油井さん自身を含め、これまで10人の日本人宇宙飛行士の宇宙での滞在日数が先月、累計で1000日を超えたことを紹介し、「日本が挑戦を続けてきた結果、日本の能力が上がり、いろいろな国からいいパートナーとして認められている。私も残りの期間、全力を尽くしてさらに成果を上げたい」と改めて決意を述べました。
日本人宇宙飛行士は5人が長期滞在
国際宇宙ステーションでは、これまでに5人の日本人宇宙飛行士が長期滞在し、滞在日数は、合わせて870日余りになっています。
日本人宇宙飛行士で最初に長期滞在を行ったのは、若田光一さんで2009年3月から4か月間滞在し、日本の実験棟「きぼう」を完成させました。
同じ年の12月からは野口聡一さんが、5か月間滞在し、日本の実験棟「きぼう」での本格的な科学実験を開始しました。
続いて、古川聡さんが2011年6月から5か月間の滞在中に、医師としてみずから実験台になり、宇宙の環境が人の体に与える影響を調べたほか、星出彰彦さんは、2012年7月からの4か月間に、日本人としては最も長い延べ21時間余りにわたって船外活動を行い、重要な設備の交換などで貢献しました。
若田光一さんは、おととし11月から6か月間、2度目の長期滞在を行い、日本人として初めて宇宙ステーションの船長を務めました。
ことし7月からは油井亀美也さんが、5か月間の長期滞在を行っています。
今後も、2人の日本人宇宙飛行士の滞在が決まっていて、来年6月からは大西卓哉さんが、再来年の11月からは金井宣茂さんが、それぞれ6か月間の長期滞在を予定しています。
日本人宇宙飛行士で最初に長期滞在を行ったのは、若田光一さんで2009年3月から4か月間滞在し、日本の実験棟「きぼう」を完成させました。
同じ年の12月からは野口聡一さんが、5か月間滞在し、日本の実験棟「きぼう」での本格的な科学実験を開始しました。
続いて、古川聡さんが2011年6月から5か月間の滞在中に、医師としてみずから実験台になり、宇宙の環境が人の体に与える影響を調べたほか、星出彰彦さんは、2012年7月からの4か月間に、日本人としては最も長い延べ21時間余りにわたって船外活動を行い、重要な設備の交換などで貢献しました。
若田光一さんは、おととし11月から6か月間、2度目の長期滞在を行い、日本人として初めて宇宙ステーションの船長を務めました。
ことし7月からは油井亀美也さんが、5か月間の長期滞在を行っています。
今後も、2人の日本人宇宙飛行士の滞在が決まっていて、来年6月からは大西卓哉さんが、再来年の11月からは金井宣茂さんが、それぞれ6か月間の長期滞在を予定しています。
運用延長へ各国の賛同は
国際宇宙ステーションは、5年後の2020年まで運用することが各国間で合意されていますが、アメリカは、「火星などの有人探査に向けた研究開発の拠点にしたい」などとして、さらに2024年まで使い続けることを提案していて、日本をはじめ各国が運用の延長に賛同するか、検討しています。
国際宇宙ステーションは、無重力状態でさまざまな科学実験を行い、地上の産業や生活に役立つ技術開発などを進める場として、日本やアメリカ、ロシア、ヨーロッパなど15の国が参加して建設され、2011年に完成しました。当初、運用期間は、2015年までとなっていましたが、完成直前に、2020年まで運用することが各国間で合意されました。
この運用期間について、アメリカは、去年、「火星などの有人探査に向けた研究開発の拠点にしたい」などとして、さらに2024年まで使い続けることを提案し、各国に参加を呼びかけました。
これに対し、これまでにロシアとカナダが運用の延長に賛同することを表明しています。一方、日本やヨーロッパでは、運用の延長に賛同するか、現在、検討が進められています。
日本は、宇宙ステーションの建設や運用にこれまでおよそ9000億円を投じ、今も年間およそ400億円を支出していますが、「巨額の投資に見合うだけの産業への貢献がないのではないか」といった慎重な意見もあることから、政府の宇宙開発戦略本部が、再来年の3月までに結論を出すことを目指し、議論を続けています。
国際宇宙ステーションは、無重力状態でさまざまな科学実験を行い、地上の産業や生活に役立つ技術開発などを進める場として、日本やアメリカ、ロシア、ヨーロッパなど15の国が参加して建設され、2011年に完成しました。当初、運用期間は、2015年までとなっていましたが、完成直前に、2020年まで運用することが各国間で合意されました。
この運用期間について、アメリカは、去年、「火星などの有人探査に向けた研究開発の拠点にしたい」などとして、さらに2024年まで使い続けることを提案し、各国に参加を呼びかけました。
これに対し、これまでにロシアとカナダが運用の延長に賛同することを表明しています。一方、日本やヨーロッパでは、運用の延長に賛同するか、現在、検討が進められています。
日本は、宇宙ステーションの建設や運用にこれまでおよそ9000億円を投じ、今も年間およそ400億円を支出していますが、「巨額の投資に見合うだけの産業への貢献がないのではないか」といった慎重な意見もあることから、政府の宇宙開発戦略本部が、再来年の3月までに結論を出すことを目指し、議論を続けています。