現在、松坂屋名古屋店で開催中の『歌川国芳展』へ行って来ました。
歌川国芳と言えば、江戸時代末期に活躍した浮世絵師なんですけど、この方の描く奇想天外な絵が面白くて楽しくて。
半年ぐらい前に行った『いつだって猫展』で歌川国芳の絵の面白さを目の当たりにしましたので、これはまた行かねば!と思ったのです。
と言っても事前に調べていたわけではなくて、地下鉄ホームにポスターが貼ってあるのを見て「コレ、イク。アタシ、イク。」ってスイッチが入った次第であります!
『歌川国芳展』は国芳の作品が170点以上あり、とても見ごたえがありました。私は18時頃に行ったためか比較的空いていて1つ1つの絵をじっくり見ることが出来ました。
国芳の作品はバラエティに富んでおり、美人画や役者絵、風景画もあるんですけど、私が面白いなぁと思うのはやはり動物ものや何かを皮肉ったような絵ですね。アニメチックなものもあって本当に面白いのです。
猫展のときと同じように、私が購入したポストカードを使って少しご紹介しますね。
『相馬の古内裏』
源頼信の家老大宅光国と平将門の遺児で妖術を操る滝夜叉姫との対決の場面です。
これは何といっても骸骨が素敵ですよね。影までしっかりと描かれたこちらの骸骨は解剖学的にもかなり正確らしいです。
今回の展覧会チケットはこちらの絵を使用しています。
『宮本武蔵と巨鯨』
浮世絵3枚分に描かれたダイナミックでど迫力の鯨が目を惹きますが、タイトルは「宮本武蔵と巨鯨」。あれ?宮本武蔵は?と一瞬思ってしまうほど宮本武蔵の影が薄いです(鯨の上に乗ってます)
だけど、これはこんな意味があるようです。
武蔵の強さを表現するのに相手が人間では物足りない。桁違いの鯨と戦わせることでヒーロー武蔵の強さを伝え、国芳を称える声が満ち溢れた。
なるほど。武蔵の強さを表現するうえで、あえての鯨!国芳さんのこういうとこ、面白いから好きだな。
『金魚づくし 酒のざしき』
国芳のきんぎょづくしは全部で8枚あるらしく、こちらはそのうちの1枚となります。
酒を飲み、べろんべろんに酔っぱらった金魚たちが愛らしいです。でっぷりしたお腹も、陽気に踊る姿も、後ろにいるかえるの表情もツボに入りましたよ。かわいい!
国芳はこういう擬人化が本当に得意ですよね。
とまあ、こんな感じで楽しい絵もあれば、正統派な絵もあり、最後まで飽きずに観ることが出来ますよ。
私が観ているときに、小学校中学年ぐらいの男の子が近くにいたのですが、「おもしろい!」って言いながらじっくり眺めていました。こどもでも楽しめそうですね。
Wikiに少しだけ絵もあるのでよかったら見てください。
こちらのリンク先に特別優待割引券があります。
それに気づいて、受付で見せたら200円引きになりました。
行かれる方はチェックされたら良いと思いますー。
奇想天外の浮世絵師 歌川国芳展(2015年10月24日(土)→2015年11月23(月・祝))松坂屋美術館|松坂屋名古屋店
きんぎょがあまりにも可愛いから一筆箋を購入してしまいました。
こ、これでお手紙書くもん!
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