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秋の叙勲 3964人が受章11月3日 5時00分
ことしの「秋の叙勲」の受章者が発表され、各界で功労のあった、合わせて3964人が受章することになりました。
ことしの「秋の叙勲」を受章するのは、「桐花大綬章」が1人、「旭日大綬章」が7人、「瑞宝大綬章」が1人です。また、「旭日重光章」と「瑞宝重光章」が合わせて54人、「旭日中綬章」と「瑞宝中綬章」が合わせて315人、「旭日小綬章」と「瑞宝小綬章」が合わせて849人など、全体で3964人です。
このうち、民間からの受章者は1751人で、全体の44.2%を占め、今の制度になった平成15年秋以降で割合が最も高くなっています。女性の受章者は362人です。
「桐花大綬章」は、元最高裁判所長官の竹崎博允さんが受章します。
また、「旭日大綬章」は、総務庁長官などを務めた太田誠一さん、元産経新聞社会長の清原武彦さん、自治大臣などを務めた白川勝彦さん、厚生労働大臣などを務めた細川律夫さん、元東北電力会長の幕田圭一さん、国家公安委員長などを務めた村田吉隆さん、元最高裁判所判事の横田尤孝さんの7人が受章します。
「瑞宝大綬章」は、元統合幕僚会議議長の石川亨さんが受章します。
さらに、「旭日小綬章」は、アメリカのプロゴルフツアーで日本の男子選手として初めて優勝し、ゴルフの世界殿堂入りも果たした、プロゴルファーの青木功さんや、舞台演劇をはじめ、映画やテレビドラマなどで幅広く活躍する俳優の三田和代さん、それに、映画やテレビドラマの時代劇を中心に数多くの作品に出演している俳優の北大路欣也さんらが受章します。
このほか、外国人叙勲では、アメリカのラムズフェルド元国防長官やアーミテージ元国務副長官が「旭日大綬章」を受章するなど、38の国と地域から、これまでで最も多い合わせて89人が受章することになりました。
叙勲の親授式や伝達式などは、今月5日から行われます。
このうち、民間からの受章者は1751人で、全体の44.2%を占め、今の制度になった平成15年秋以降で割合が最も高くなっています。女性の受章者は362人です。
「桐花大綬章」は、元最高裁判所長官の竹崎博允さんが受章します。
また、「旭日大綬章」は、総務庁長官などを務めた太田誠一さん、元産経新聞社会長の清原武彦さん、自治大臣などを務めた白川勝彦さん、厚生労働大臣などを務めた細川律夫さん、元東北電力会長の幕田圭一さん、国家公安委員長などを務めた村田吉隆さん、元最高裁判所判事の横田尤孝さんの7人が受章します。
「瑞宝大綬章」は、元統合幕僚会議議長の石川亨さんが受章します。
さらに、「旭日小綬章」は、アメリカのプロゴルフツアーで日本の男子選手として初めて優勝し、ゴルフの世界殿堂入りも果たした、プロゴルファーの青木功さんや、舞台演劇をはじめ、映画やテレビドラマなどで幅広く活躍する俳優の三田和代さん、それに、映画やテレビドラマの時代劇を中心に数多くの作品に出演している俳優の北大路欣也さんらが受章します。
このほか、外国人叙勲では、アメリカのラムズフェルド元国防長官やアーミテージ元国務副長官が「旭日大綬章」を受章するなど、38の国と地域から、これまでで最も多い合わせて89人が受章することになりました。
叙勲の親授式や伝達式などは、今月5日から行われます。
太田誠一さん「大きな政府と戦った」
「旭日大綬章」を受章する太田誠一さんは、70歳。大学の助教授などを経て、昭和55年の衆議院選挙に立候補して初当選し、合わせて8回、当選しました。この間、小渕内閣で総務庁長官、福田内閣で農林水産大臣を務めました。
太田さんは「在職28年、応援してくださる方に苦労してお支えをいただいたことが頭に浮かぶ。今回の受章は感無量で、苦労をかけた皆様にありがとうございますと言いたい心境だ」と述べました。
また、太田さんは「『大きな政府』と戦うことに半分以上、エネルギーを費やしてきた。『大きな政府』にぶら下がっている人のほうが数は多いし、力もある。どんな力のある人とでも刺し違える覚悟で、戦うことを繰り返してきた。行政のスリム化自体は終わったわけではなく、まだ途中であり、政治家がリーダーシップを取らなければならない」と話しています。
太田さんは「在職28年、応援してくださる方に苦労してお支えをいただいたことが頭に浮かぶ。今回の受章は感無量で、苦労をかけた皆様にありがとうございますと言いたい心境だ」と述べました。
また、太田さんは「『大きな政府』と戦うことに半分以上、エネルギーを費やしてきた。『大きな政府』にぶら下がっている人のほうが数は多いし、力もある。どんな力のある人とでも刺し違える覚悟で、戦うことを繰り返してきた。行政のスリム化自体は終わったわけではなく、まだ途中であり、政治家がリーダーシップを取らなければならない」と話しています。
白川勝彦さん「村山政権の誕生忘れられず」
旭日大綬章を受章する、白川勝彦さんは70歳。弁護士で、昭和54年の衆議院選挙に立候補して初当選し、合わせて6回、当選しました。この間、第2次橋本内閣で自治大臣・国家公安委員長を務めました。その後、自民党を離党し、「新党・自由と希望」を設立しました。
白川さんは「受章は大変、光栄なことで、身に余る思いだ。平成6年に、当時の自民党の若手、社会党、新党さきがけの有志と、リベラル政権を作ろうと何度も会議をして、村山政権が誕生した時は、本当に『やった』という気持ちで、今でも忘れられない」と話しています。
また、白川さんは、「私はリベラリストなので、リベラリズム、自由主義を勉強し、それに忠実に生きようと思ったが、これからの政治家には、まずはみずからの基本的な理念をしっかりと持って、そこを深めてもらいたいし、逆風の時でも命懸けで基本的な理念を追求しながら政治活動を進めてもらいたい」と話しています。
白川さんは「受章は大変、光栄なことで、身に余る思いだ。平成6年に、当時の自民党の若手、社会党、新党さきがけの有志と、リベラル政権を作ろうと何度も会議をして、村山政権が誕生した時は、本当に『やった』という気持ちで、今でも忘れられない」と話しています。
また、白川さんは、「私はリベラリストなので、リベラリズム、自由主義を勉強し、それに忠実に生きようと思ったが、これからの政治家には、まずはみずからの基本的な理念をしっかりと持って、そこを深めてもらいたいし、逆風の時でも命懸けで基本的な理念を追求しながら政治活動を進めてもらいたい」と話しています。
細川律夫さん「震災復興のため頑張った」
「旭日大綬章」を受章する、細川律夫さんは72歳。平成2年の衆議院選挙で当時の社会党から立候補して初当選し、合わせて7回、当選しました。民主党に所属し、菅改造内閣と菅第2次改造内閣で厚生労働大臣を務めました。
細川さんは「厚生労働大臣の時に東日本大震災が起きて、本当に大変だったが、東北の復興のために一丸となって頑張った。当時は、病院や介護施設も大きな被害を受けたが、病気の方や被災された方が、安心して手当てや介護を受けられるように努めた。また、放射性物質が検出されるおそれがあるとして、出荷制限も行ったが、被害が小さくなるよう努めた」と振り返りました。
また、細川さんは「受章は、率直にうれしく思っている。いろいろな方々の大きな支えがあったからこそいただけたと思っている。今後はこれまでの経験を活かし、弁護士として一般の人と政治や行政との橋渡し役として社会に貢献していきたい」と話しています。
細川さんは「厚生労働大臣の時に東日本大震災が起きて、本当に大変だったが、東北の復興のために一丸となって頑張った。当時は、病院や介護施設も大きな被害を受けたが、病気の方や被災された方が、安心して手当てや介護を受けられるように努めた。また、放射性物質が検出されるおそれがあるとして、出荷制限も行ったが、被害が小さくなるよう努めた」と振り返りました。
また、細川さんは「受章は、率直にうれしく思っている。いろいろな方々の大きな支えがあったからこそいただけたと思っている。今後はこれまでの経験を活かし、弁護士として一般の人と政治や行政との橋渡し役として社会に貢献していきたい」と話しています。
村田吉隆さん「国会ではかったつな議論を」
旭日大綬章を受章する、村田吉隆さんは71歳。旧大蔵省を経て、平成2年の衆議院選挙で初当選して以降、連続して7期22年、衆議院議員を務めました。この間、第2次小泉改造内閣と第3次小泉内閣で、国家公安委員長兼防災担当大臣を務めました。
村田さんは「平成16年に防災担当大臣に就任して、台風による三重県の水害の被災現場に向かった。その後も、新潟県中越地震など、次から次へと防災対策に追われたのを覚えている。中越地震の復興支援では、地元に人が残るよう、なりわいの確保に特に力を入れて取り組んだ」と振り返りました。
また、村田さんは「国会はいろいろな意見を言う人が集まって、やっと、よい国会になる。こんなことを言ったらポストに手が届かなくなるかもしれないとか人に嫌われるかもしれない、自己規制せず、自分の意見をかったつに言ってもらいたい」と話しています。
村田さんは「平成16年に防災担当大臣に就任して、台風による三重県の水害の被災現場に向かった。その後も、新潟県中越地震など、次から次へと防災対策に追われたのを覚えている。中越地震の復興支援では、地元に人が残るよう、なりわいの確保に特に力を入れて取り組んだ」と振り返りました。
また、村田さんは「国会はいろいろな意見を言う人が集まって、やっと、よい国会になる。こんなことを言ったらポストに手が届かなくなるかもしれないとか人に嫌われるかもしれない、自己規制せず、自分の意見をかったつに言ってもらいたい」と話しています。
青木功さん「多くの人々の助けがあった」
「旭日小綬章」を受章するプロゴルファーの青木功さんは73歳。千葉県我孫子市出身で、22歳でプロに転向し、昭和58年には日本人選手として初めてアメリカ男子ツアーで優勝しました。その後も、世界4大ツアーを制するなど、国内外で通算85勝を上げていて、平成16年にゴルフの世界殿堂入りを果たし、現在もシニアツアーを中心に活躍しています。また、ジュニアゴルファーの指導をボランティアで行うなど、スポーツ振興にも力を入れてきました。
受章について青木さんは「大変光栄に思います。多くの方々の助けがあったからこそゴルフを続けられ、今回の受章に至ったと思っています。これからもゴルフを通じて社会貢献やゴルフ界の発展に役に立つことができるようプレーを続けていきたい」と話していました。
受章について青木さんは「大変光栄に思います。多くの方々の助けがあったからこそゴルフを続けられ、今回の受章に至ったと思っています。これからもゴルフを通じて社会貢献やゴルフ界の発展に役に立つことができるようプレーを続けていきたい」と話していました。
北大路欣也さん「一生懸命やってきてよかった」
旭日小綬章を受章する俳優の北大路欣也さんは京都市出身で72歳。昭和31年、13歳のとき、父親で俳優の市川右太衛門さんの主演映画でデビューし、テレビの時代劇や映画、それに舞台など俳優として長年にわたり第一線で活躍してきました。昭和43年に放送されたNHKの大河ドラマ「竜馬がゆく」では主人公を演じて人気を集めたほか、ことしの大河ドラマ「花燃ゆ」でも幕末の長州藩主役で重厚な演技を見せています。
受章について北大路さんは「デビューしてちょうど60年の節目にこの栄誉をいただいてこれまで一生懸命やってきてよかったというのが実感です。多くの方に支えられて今があるので感謝の気持ちを忘れずにすべての役に真摯(しんし)に力いっぱい、務めることがこれからの役目だと思います」と話していました。
受章について北大路さんは「デビューしてちょうど60年の節目にこの栄誉をいただいてこれまで一生懸命やってきてよかったというのが実感です。多くの方に支えられて今があるので感謝の気持ちを忘れずにすべての役に真摯(しんし)に力いっぱい、務めることがこれからの役目だと思います」と話していました。