トップページ文化・エンタメニュース一覧手書き漢字の多様性 詳しい解説書作成へ
ニュース詳細

手書き漢字の多様性 詳しい解説書作成へ
11月1日 4時06分

手書き漢字の多様性 詳しい解説書作成へ
k10010290381_201511010711_201511010722.mp4
手書きした漢字の「とめ」や「はらい」など細かな点が、印刷された文字と違うという理由で戸籍などの窓口で認められずトラブルになるケースがあるとして、文化庁の審議会は、手書きの漢字の多様性を広く知ってもらおうと、詳しい解説書を作成する方針をまとめました。
日常的に使われる漢字の目安となる「常用漢字表」では、文字の形状に違いがあっても、骨格が同じで文字の判別に影響しなければ問題はないとされています。
例えば「令」という漢字は、印刷文字では書き順の最後の一筆が垂直におろされますが、手書きではカタカナの「マ」のように書くことがあり、どちらも間違いではありません。しかし、漢字の書き取りテストや戸籍などの行政窓口、それに金融機関の窓口で、印刷文字と違うという理由で認められずトラブルになるケースがあるということです。
文化庁の審議会は、こうした現状を受けて、手書きの漢字の多様性を広く知ってもらおうと、詳しい解説書を作成する方針をまとめました。パソコンや携帯電話の普及で印刷文字を中心とした生活になっているからこそ、手書きの文化を守るために、細かな点にこだわらず積極的に手書きできるようにする必要があるとしています。
文化庁はこの方針を受けて、来年度中に常用漢字2136字の解説書を作成することにしています。

関連ニュース

k10010290381000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ