手札の移動と探索で犯人札を特定
犯人は踊る
メーカー: すごろくや (日本), 発行年: 2015年(原版2013年)
作者: 鍋野ぺす (鍋野企画), イラスト: 鍋野たま (鍋野企画)
8才~大人, 3~8人用, 所要10分, ルール難度:★☆ (1.5)
『犯人は踊る』は、たった1枚の犯人カードが、誰もが「持っていたくない」と嫌われて全員の手札から手札へと秘密裏に巡っていく中で、所在を推理して最後の持ち主を当てるカードゲームです。
事件が起きました。犯人は今日この場所に集まった、私たちの中にいます。
バラバラに配られた全員の手札の中に、たった1枚だけ〈犯人〉カードがあります。この〈犯人〉を持っている人を当てられれば勝ち、当てられてしまうと負けです。
1人ずつ代わりばんこに、手札から1枚くり出しては、その効能を使っていきます。例えば〈目撃者〉は、誰かの手札をすべて見られます。また〈探偵〉を使えば、「きみが犯人だ!」と1人を告発できます。
犯人を持っていることを見られたり、当てられて負けてしまうのは嫌なので、〈取り引き〉や〈情報交換〉などで左隣や任意の誰かに渡してしまいましょう。渡したその人が犯人なのですから、自分が当てられるチャンスです。
でも、同じように、人の手へ、また人の手へと、どんどん渡っていきます。「こうきて、ああきて、今はあそこにあるはずだ…」と、よく見て所在を推理しましょう。
他のいろいろなカードも巡ってきます。〈探偵〉が手に入れば「きみが犯人だ!」と当てにいけます。しかし、確信があったにもかかわらず、相手の回答は「違います」だったりします。なぜでしょうか?
〈アリバイ〉カードを併せて持っているからかもしれません。もしかしたら、少し前に二者間で渡されたのは〈犯人〉ではなかったのかもしれません。
実は〈犯人〉カードでも勝つことができます。手札を使うたびに、各自の手札枚数は次第に減っていきます。最後の手札1枚が〈犯人〉だったとき、自分の番で逃げ切りが成立します。枚数が限られた〈探偵〉は、確信をもって使わなければ〈犯人〉を逃がしてしまうかもしれないのです。
こうしてゲームを続けていき、〈犯人〉を当てたらその人の勝ちで〈犯人〉の負け、〈犯人〉が逃げ切ったらその人の勝ちで他全員の負けです。
何度も繰り返すことを前提にした、累計得点方式でも遊べます。
ここがオススメ:
みんなでわいわいカードを渡しながら、「なるほどなるほど、むふふふ」「えー、またこのカードかぁー」などと情報を集めていき、〈犯人〉を持っているのを当てられてしまうドキドキや、予想外のハプニングで貴重な手札が巡るドラマが盛り上がる、子供から大人まで手軽に遊べる超おすすめのゲームです。
ゲーム内容に合った、ゆるくて可愛いイラストも魅力です。
2014年 第二版: 2014年春の改訂版では、次のような変更点があります。
2015年 第三版: 2015年秋の改訂版では、次のような変更点があります。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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すごろくや店主
東京在住、元テレビゲーム開発者。
心機一転、2006年4月よりボードゲーム・カードゲーム普及のためのお店をはじめました。
携わった主なゲーム: