視聴率がかなり好調なドラマ「下町ロケット」ですが、第3話もかなり面白かったですね。佃航平(阿部寛さん)の顔が回を増すごとに濃くなってきているのは、きっと気のせいではないはず。そして、財前道生(吉川晃司さん)もめっちゃ熱くてカッコイイ。でもその情熱がこの下町ロケットというドラマを物凄く面白いものにしているように感じます。
下町ロケット 3話の感想とネタバレ
個人的には下町ロケットは半沢直樹よりも面白いんじゃないかなーって思います。物語の設定が町工場ってのがいいのかもしれません。僕は過去に製造技術者として働いていたこともあったので、何となく佃航平の思いってのはわからなくもない。
半沢直樹は銀行という一般人にはよく分からない世界での物語でしたが、町工場ってのは普通の人が勤めているような環境でもあります。何となく親しみがありますよね。
あと、異常なまでに佃航平が自分の夢に対して真っ直ぐすぎるってのも設定が分かりやすいですし、見ていて気持ちがいいです。
視聴率が好調を維持
下町ロケットの視聴率は好調を維持しています。
初回の2時間スペシャルが16.1%、第2話が17.8%となっており、第2話って視聴率が下がる傾向が多いんですけど、下町ロケットはまさかの上昇傾向。
これは凄い。もしかして、このまま視聴率が上がり続けて半沢直樹みたいに30%の大台を超えて最終話には40%...なんていう可能性もあるのかも?もし、そうなったら池井戸潤作品は恐るべき...ですね。第3話の視聴率がどれくらいになったのか、気になるところです。
追記:3話の視聴率は18.6%と上昇傾向を維持!これは相棒の視聴率を上回ったそうです。これはすごい。このまま20%を超える可能性が出てきましたね。またしても、TBSの日曜劇場フィーバーとなるのか?
3話のストーリー(ネタバレ)
佃製作所はナカシマ工業とのステラエンジンの特許問題が解決をして、56億円もの大金を手に入れなんとか倒産の危機を脱出することができました。受注が低下していたステラエンジンも少しずつ受注が復活。
そんな中、宇宙ロケット「スターダスト計画」を推進している超大企業の帝国重工は打ち上げるロケットのキーデバイスは全て内製化にこだわっており、その中のキーデバイスであるエンジン部分のバルブシステム。帝国重工が100億円ほどかけて開発したバルブシステムは中小企業でもある佃製作所が先に特許を取得していました。
帝国重工の財前道生(吉川晃司さん)は何としても、その特許を売却させてもらうように動きます。
佃はバルブシステムの部品供給を提案
ある日、佃製作所に特許売却の交渉をしに財前と富山(新井浩文さん)がやってきます。佃航平(阿部寛さん)は「財前さん、すみません。特許売却はできません。」と答えます。
財前はこの事態は予測していました。「わかりました。弊社の基本方針を曲げることになりますが、特許使用契約でバルブシステムを使わせてください」と譲歩します。
しかし、佃は「いや、そうじゃないんです。特許売却でも特許使用権でもなく、部品供給をしたい!」と財前は考えもしていなかった発言に驚きます。
帝国重工の技術者である富山は「お言葉ですが...こんな中小企業にうちの要求すり水準の技術があるとは思えない。」と。財前は考え「わかりました、部品供給の道があるかどうが、社に持ち帰って検討したいと思います。」と。財前は、このことはもちろん、社で検討するつもりはなく時間をおいて断るつもりです。
佃製作所では割れる社員
佃製作所ではバルブシステムの部品供給に関して意見が割れます。特許使用契約をするだけで巨額な金が入ってくるのに、わざわざ部品供給をしてリスクを冒す必要があるのかと。もし、これが原因でロケットの打ち上げに失敗でもしたら、責任を負うことは必須になることは確かですね。
しかし、ここで佃製作所の金庫番の殿村(立川談春さん)が口を開きます。「わが社はナカシマ工業の訴訟の和解金で56億円のお金を手にし倒産という危機を乗り越えた。しかし、今もあぐらをかいていられる状況ではない。どちらの選択肢が10年先の佃製作所にとってメリットがありますか。もし、ロケットエンジンの開発をして供給し、それが新たな事業に結びつくことになれば大きなメリットになる。」と。
しかし、営業部としてはリスクばかりを気にしています。それに対して殿村は気迫迫る顔で「リスクのないビジネスなんてありますか?」と熱い言葉を。佃製作所は部品供給の道一本で進めることを決めたのでした。
若手社員でも意見は割れます。そして、競合他社のタカモリ電工から引き抜きの話なども入ってきて技術者の真野賢作(山崎育三郎さん)などの心が揺らぎます。
うーん、意見割れますよね。でも、下っ端社員がここまで上に対してものを言えるっていう会社ってそう多くはないと思うんですよね。と考えると、社長に意見することができるその環境ってのが羨ましいなと感じますが。
娘・利菜がお金を貸して欲しい理由
その夜、趣味のボーリングを一人で楽しんだ佃航平。一人娘の利菜(土屋太鳳さん)が航平の元にお金を貸して欲しいと現れます。
その金額はなんと1億円。その金額を聞いて航平はさすがにビックリ。
高校生の利菜がこんな大金を欲しいと言っているのか。友達の会社が倒産してしまい友達が転校してしまうだとか。利菜は「うちの会社56億円、入ってきたんでしょ。一億円くらいどーってことないでしょ」って。。
いや、すごい金銭感覚。一億円ってすごいお金ですよ〜。
もちろん、航平は断ります。
財前の父親も町工場の経営者だった
財前は上司の水原重治(木下ほうかさん)にバルブシステムの件について急かさせています。「これ以上のスケジュールの遅れは許されないぞ」と。
財前は中小企業が大嫌いです。
理由があるのです。実は、財前の父親も町工場を経営をしており、自分の夢のために社員や家族を犠牲にしていたのです。財前は「こんなちっぽけな会社、大企業が相手にするわけないだろ!好き勝手なことをして満足か?!」と父親に発言したことも。財前は佃のことも、父親と同じ周りのことを何も考えていない人物だと思っていたのです。
山崎光彦は過去に大企業にいた
山崎光彦(安田顕さん)は割れる社員たちの前で語ります。佃製作所に来る前は大企業のアスロテクニカにいたということを。アスロテクニカにでは給料が良かったものの技術者としての遣り甲斐を感じることはできなかった。ここに来て、社長と一緒に小さなエンジンの開発を成功させ、その時に情熱、誰よりもリスクを背負ってやってきているだということを感じることができたと。
財前が佃製作所の工場を見学
富山は佃製作所の社員が割れているという弱みを得て財前に報告、佃製作所に交渉をしに財前は再び足を運びます。
一刻も早くバルブシステムの部品供給の話を断ろうとする財前ですが、航平は「そりゃ、そうですよね、わが社の工場を見てもいないのに部品供給の決断ができるはずもありませんよね。中をお見せします、どうぞどうぞ!」と半ば強引に、佃製作所を案内しだすのです。
営業、経理、ステラエンジンの現場を案内します。財前は父親の会社とは違って社員と佃との間に溝がないということを肌で感じています。そして、技術開発のところに案内され、佃製作所の技術力を目の当たりにすることになります。
帝国重工では試作の部品の製作は基本的に機械を使って製造をしています。しかし、佃製作所は基本的には手作業で行っています。これには財前も驚きます。さらに、その部品を見て一切バリがないことに驚きます。
手作業で試作品を作ることで設計ではわからないことが分かるようになり、逆に作業効率が高くなると。そこで、航平はそれを実証するためにバルブシステムの一部品をその場で手作業で作ることに。
しかし、手作業をするメンバーは体調不良で足りないことがわかります。そこで、反発をしていた真野に航平はやってくれとお願いをします。しかし、席を立とうとしません。それを見た航平は「じゃあ、俺がやるか!」と動きますが、真野が席を立ち上がり担当することに。
技術力に圧倒される財前
手作業でパーツを作ることは非常に時間がかかります。しかし、一つ一つ手作業でやることで、非常に綺麗に仕上げることが可能となります。肉眼ではわからないレベルなのですが、顕微鏡を通すとその差は歴然。
パーツの表面の凹凸の滑らかさが全く違うことに財前は佃製作所の技術力に「素晴らしい技術力だと思います..!」と驚くのでした。そして、バルブシステムの仕様書の数値を見て帝国重工で製作した以上の性能が出ていることにまたしても驚くことに。
乱反射が全くない 熟練工の技術では千分の一ミリまで肌感覚まで迫る。この精度こそは正確かつ安全にロケットを飛ばす我社の技術です 素晴らしい技術だと思います 財前は佃製作所の技術力の高さに驚きを隠せませんでしたね #下町ロケット pic.twitter.com/IzauGPgiBD
— サンゴのあかちゃん (@masakensho) 2015, 11月 1
航平は「穴を開ける、削る、研磨する、技術がいくら進化をしても、これがモノ作りの基本だと思っています」と。
これには技術出身の一人でもある財前は感動を覚えることに。「もし、父の会社を継いでいればつぶれることもなく何かが変わっていただろうか」と。完全に佃航平の熱い情熱に、帝国重工に入った頃の熱い情熱を思い出したのです。
4話でついに財前が失脚?
いや〜!3話もめっちゃ面白かった。
天下の帝国重工の財前が佃航平の熱い情熱に取り込まれるとは、いいですね!そして、佃製作所にいる人材が殿村、 山崎、真野、がみんな優秀すぎる。有能な人のところには有能な人材が集まるってことなんでしょうかね。
第4話では完全に佃製作所のファンになった財前が佃製作所から帝国重工に部品供給だできるように、頑張ることになると思いますが一番苦が重い役ですよね。そりゃー、白髪も増えるわー。
どんな展開を見せるとか、楽しみです。