国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長は、もし米国にサッカー・ワールドカップ(W杯)の開催権を与える秘密の計画が成功していれば、自分はまだ世界のサッカー界の責任者だったと考えている。
79歳のブラッター氏は、米国とスイスの当局がFIFA幹部数人を逮捕し、FIFAをマフィア組織として訴追すると脅したせいで、権力を手放すことを強いられたと非難した。
2022年W杯の誘致レースでカタールに敗れた後、米国はFIFAを追及することを決めたとブラッター氏は言う。「あれで政治的な様相を帯びた。私は今、政治的な理由が何だったのか調べているところだ。一番簡単なのは、(米国は)諦めが悪いということだろう」
■事前の合意あった
ブラッター氏は本紙(英フィナンシャル・タイムズ)とのインタビューで、FIFA幹部の間で投票を操作する秘密の取引があったことを明らかにした。
「合意された解決策……文書にはされなかったが、合意されたのは、W杯の投票では超大国2カ国に行こう、ロシアに行き、米国に行こう、ということだった。これが予想された通りに実現していたら、私が今どこにいたか分からない。(休暇で)島にいただろう!」
FIFAの理事会全体で取引について決めたのか問うと、こう答えた。「あれは理事会の決定ではなかった。W杯を2大会分決めよう、大きな市場を狙おうと我々が言ったのも、舞台裏でのことだ。一堂に集まる会合はなかった。外交的にアレンジされたことだ」
だが、ブラッター氏によると、協定は欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長によって阻止された。当時フランス大統領だったニコラ・サルコジ氏による介入を受けて、プラティニ氏が仲間3人とともにカタールに投票したのだという。
「行き先に関して、そう、言うならば紳士協定を結んだ後に、これを知った。投票のわずか1週間前になってミシェル・プラティニから電話をもらい、言われたんですよ。『国家元首からフランスの状況を考えるべきだと言われたから、私はもうあなたの計画には入っていない』とね」
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