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パグウォッシュ会議 印・パの核兵器リスク議論11月2日 12時03分
長崎市で開かれている、世界各国の科学者が集まって核兵器廃絶について話し合う「パグウォッシュ会議」は、2日目の2日、地域ごとの核廃絶に向けた方策についての議論が始まり、パキスタン軍の元幹部が、インドが核兵器を保有する以上、保有せざるをえないと述べたのに対し、参加者からは「核兵器の保有が紛争解決を妨げている」といった意見が相次ぎました。
「パグウォッシュ会議」は36か国からおよそ170人の科学者らが参加して1日から開かれていて、2日午前は長崎市の伊王島のホテルを会場に、国境線を巡る対立で緊張が続くインドとパキスタンの核兵器のリスクについて議論が行われました。
この中で、パキスタン軍のハーリド・キドワイ元中将が講演し、政治的な対話による紛争解決の重要性を強調しながらも、インドが核兵器を保有する以上、核兵器を保有せざるをえないと説明しました。
これについて参加者からは「両国が核兵器を保有することそのものが紛争解決を妨げている」「軍事的なバランスは平和の実現に必ずしも必要ではない」などと厳しい指摘や質問が相次ぎました。
これに対してキドワイ元中将は「核兵器は非人道的な兵器だが、すでに存在する以上、安全保障に妥協はできない。対等な軍事力を保持することが南アジアの安定には重要だ」と反論し、核保有国と科学者たちとの間での認識の隔たりを改めて印象づけました。
この中で、パキスタン軍のハーリド・キドワイ元中将が講演し、政治的な対話による紛争解決の重要性を強調しながらも、インドが核兵器を保有する以上、核兵器を保有せざるをえないと説明しました。
これについて参加者からは「両国が核兵器を保有することそのものが紛争解決を妨げている」「軍事的なバランスは平和の実現に必ずしも必要ではない」などと厳しい指摘や質問が相次ぎました。
これに対してキドワイ元中将は「核兵器は非人道的な兵器だが、すでに存在する以上、安全保障に妥協はできない。対等な軍事力を保持することが南アジアの安定には重要だ」と反論し、核保有国と科学者たちとの間での認識の隔たりを改めて印象づけました。