一昨日あたりから急にアクセス数が増えたのだが、某掲示板にURLが貼られていたようだ。
 
さて、りすの書房の書籍を閲覧しに、国立国会図書館に赴いてきた。
何が私をここまで駆り立てるのか、恐らくそれは好奇心というものだろう。
赴いた主な理由としては、個人的に「岩井悦子詩集」がどうも引っかかっていたというのがある。

というのも、3日くらい前からか、入水そと氏のブログをはじめとして、りすの書房に関連する
サイト(Facebookなど)が消され始めている中、Googlebooksの「岩井悦子詩集」と「鼻くそみたいにくだらない」
のプレビューさえもが表示できなくなっているのだ。

そんなわけで、岩井悦子詩集と詩(鼻くそみたいにくだらない)、ついでに言語別聖書(ギリシャ語)も
閲覧の申請をしてみた。

3冊を机にざっと並べたところで、あることに気づいた。
岩井悦子詩集と言語別聖書の表紙の素材が全く同じである。藍色というかネイビーというか
色は勿論のこと、表面に微妙な凹凸があるのだが、これも一緒。

そして3冊に共通するのだが、手作り感が見て取れる。
どれも同じような作り方で、聖書に至っては表紙と背表紙の裏側に当たる箇所が糊付けしてあるのだが、
波打っていて、しっかり製本されているとは言い難い。
※2015/11/2 先入観があった為かもしれない。今思うと割とちゃんとした作りになっていたかなとも思う

取り急ぎ、中身を解説していく。

・ギリシア語聖書 X ヨブ記

前半の半分がギリシャ語になっており、後半が日本語訳となっている何の変哲もないものだった。
ただ、一番最後の頁にある奥付に値段が書いており、45590円という価格であった。
なぜかAmazonで売っているもの値段より安い。約半額ぐらい違う。
聖書が言語別に違う値段で売られているとは考えづらいから、全て45590円だとすると、
Amazonで売っている値段はほとんど倍以上の値段で売っていることになる。この意図は?
買ってくれれば儲けものだとして出品されているとしても、奥付を見られたら訴えられかねない。
リスクが大きいのでは?
※15/10/26 追記 コメント欄のご指摘によると聖書別に値段が違うとのこと。こちらを参照。
そうなると、労力別に値段設定をしているのだろうか。


・詩(鼻くそみたいにくだらない)

頁を開くと「入水そと 二〇〇九-二〇一一」と2歳で死んでいることになっていた。
彼なりのユーモアだろうか。
内容であるが、大部分が雑多な駄文に近い感じなのだが、「存在 Ⅱ 月」という章が取り分け異様だった。
平仮名、片仮名、漢字、数字、アルファベットが無作為にぐちゃぐちゃに並べられた文章になっている。
ただ、カギ括弧や句読点が文中にしっかりあるので、パッと見ると文字化けしているような文章に見える。
これが数ページ続き、何事もなかったかのように駄文に戻る。かなり不気味だ。
何の意味があるのだろうか?頁数を稼ぐ為にも取れるが、、、狂気を演出しているのか?
更に発見がひとつあった。奥付部分の発行者に「藤江 舞」と新たな名前が出てきた。
詳しく書くと著者 入水そと、発行者 藤江舞、発行所 木曜社 発売所 りすの書房
という具合。藤江舞は木曜社の人間か?それとも例のごとく、架空名だろうか。

・岩井悦子詩集

最初の数頁は難解な詩が書いてあるだけで、そこまで不思議な点はない。
3頁目あたりからだろうか。急に頁中央に、縦書きで○○大(大学名)とその下に一人の個人名が
書かれただけの頁がずっと続く。見たところあいうえお順。
人数を数えたところ68名。名前をちらっと検索したところ、ほとんど大学教授であった。
そしてほとんどが男性と思しき名前。そしてほとんど国立大か有名私大であった。
これだけで本の約半分を使っている。
その頁が終わると、奇怪な並び方したロシア語(?)だけが書かれているページ。
その次のページは2進法のように1と0が頁全体にびっしり埋まっている。
次のページに至っては両開きに1と0がびっしり並び、気色悪いことこの上ない。この気味の悪さが狙いだろうか?
最後の項はまた不可解な詩に戻るといった塩梅。
文学的?な詩と意図不明な人名、文字の羅列のミスマッチさというかギャップのようなものが
感じられ、そういったこと含めてのアートなのだろうか?
それにしても不可解すぎる。人名に関しては、共通点があるのかを一人一人、改めて検索してみようと思う。

取り急ぎ報告まで。




つづく