平井隆昭
2015年11月1日16時27分
栃木県特産のかんぴょうの原料になる夕顔の実を使った「かんぴょうスピーカー」を、同県小山市のカーオーディオ専門店が12月から売り出す。古来、楽器として使われ音の響きが良い上に、愛嬌(あいきょう)のある表情がインテリアにも向くと評判に。すでに全国から問い合わせがあるという。
サウンドテック高橋電機(高橋昭社長)が手がけ、キャッチコピーは「畑で採れたスピーカー」。2年前から手がけてきた試作品は、下野市の農家が栽培した縦や横、高さが各35センチほどの夕顔の実を乾燥させてからくりぬき、二つのスピーカーユニットを入れた。
バイオリンに使うのと同種のニスを塗り、安定させるための脚も2本。スピーカーユニットの固定には音響を良くする地元の結城紬(ゆうきつむぎ)の布を採用するなど、工夫を凝らした。1個1・5キロほどと軽い。
夕顔の実は、バイオリンの祖先と言われるアラビアの楽器に使われるなど、古くから音響の良さで知られ、試作品も楽器のような響きが楽しめる。
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