【ソウル聯合ニュース】韓国を訪問中の中国の李克強首相は1日、韓中両政府が早期発効を目指す韓中自由貿易協定(FTA)について「FTAが正式に発効されれば両国国民に大きな利益をもたらす」との見解を示した。鄭義和(チョン・ウィファ)韓国国会議長との会談で述べた。
李首相が、韓中FTAの批准に向けた韓国国会の努力に謝意を示したのに対し、鄭議長は「国会も可能な限り11月中にこの問題を解決できるよう最善を尽くす」と応じた。
また鄭議長は、北朝鮮最高人民会議(国会に相当)の崔泰福(チェ・テボク)議長に南北国会議長会談の開催を提案したことを説明した上で、会談実現に向け北朝鮮への説得を要請した。
これに対し李首相は「崔議長に会談を提案したことは南北関係改善や地域情勢の安全に大いに役立つ」と述べ、支持を表明した。
李首相は会談終了後、国会議員会館で開かれた「2015中国観光の年」の閉幕式にも出席。韓国産コメと韓国料理「参鶏湯(サムゲタン)」の中国への輸出許可に関連し、「今回の訪韓を機に、参鶏湯を中国に勧めようと思う。おいしい韓国料理をより多くの中国人が楽しむことができるだろう」と述べた。