聞き手・塩原賢、竹内誠人
2015年11月1日05時10分
「亞書」を制作した、りすの書房代表取締役の男性(26)との一問一答は次の通り。
――ギリシャ語のわかる人が見ても、まったく意味がわからないと言っていますが、どういう内容なのですか。
自分で書きましたが、パソコンでギリシャ文字をランダムに即興的に打ち込んだものなので、意味はないです。メッセージも特にない。デザインですね。題名も意味はなく、ひらめいて自分で付けました。作者は自分のペンネームであり、作品のイメージで名づけた架空の人物です。
――全く同じ内容のページもありますが?
同じ部分が入っているところは意図的にしています。面白みを出すためです。
――出版の意図は?
112巻まで作りましたが、132巻まで出したいと思っています。しかし本当は(分冊せずに)全部で1冊の分厚い本にしたかったんです。美術作品や工芸作品という感じですね。1冊1冊それ自体が、本というより立体作品。昨年12月から制作を始めましたが、構想は学生の頃からずっと温めていたものです。
――誰に読んでもらおうとしているのですか。
分かってくれる人が見てくれればいいです。
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