このブログの統計分析については、いっしょに学べる仲間・先輩・上司がいるような「プロ環境(?)」にいる方ではなくて、普段は孤独に、もしくは趣味的に楽しくRと格闘している非ITエンジニアな方(つまりは自分なんですけど)向けに書いています。
さて先日、RStudio で日本語の扱いが変になってしまいました。変数の中に日本語が入っていると、落ちてしまうのです。変数名をローマ字にしても、変数の中に日本語があればダメ。少し前までは平気でした。ひょっとしたら、Windows10 へのアップグレードのせいかな…。
原因はわからないですが、快適な分析環境に身をおきたいので、RStudio 以外の環境を作ることにしました。以前のエントリーで、Sublime を使おうとしたところ挫折したことの再チャレンジです。
Sublime Text から R を使うのには「Sublime REPL」を使う方法がよくネット上で紹介されています。例えば、こちらの2つです。
weathercook.hatenadiary.jp
www.kevjohnson.org
Sublime REPL から R を使う方法は2つあります。1つは、Sublime の画面を2つに割って、片方に R コンソール、もう片方にコードを書くようにして、書いたコードをRコンソールに渡すという流れです。↓な感じ。
もう1つは画面分割せずに Sublime 内で R を実行するだけ。どの方法も日本語の扱いにはまったく問題ありません。しかし、Sublime REPL は画面分割したとき動きがちょっと不安定で、書いたコードを隣のRコンソールに渡す時のショートカットキーがうまくいかないときがあります。画面分割しないと、エディタを使う意味ないし…。
R-Box を使う方法がある!
というわけで、違う方法を探しました。結果として、R-Box というプラグインを導入することで、RStudio よりもサクサク動く環境を作ることができました。Sublime のプラグイン導入方法や設定などは他ページをご覧ください。例えば↓。
http://keidrun.tumblr.com/post/73033053898/tipssublime-text-sublime-text
R-Box 導入後、Sublime のメニューで「 Preferences → Package Settings → R-Box →Settings - Users」で R-Box の設定ファイルを適切なものに書き換えます。R のプログラムがある場所を適切なものにするだけです。私の場合はこんな感じ。バックスラッシュは2つ必要です。
{ "R64": "C:\\Program Files\\R\\R-3.2.2\\bin\\x64\\Rgui.exe", "prog": "R64" }
Rを使うときは、Sublime の画面の右下にある「Plain Text」をクリックして「R-Box→R Extended」を選択。
適切なコードを書いて、RStudio と同じように「Ctrl+Enter」をすると、R コンソールが現れて、実行されます。こんな感じ。
日本語変数名・変数は問題ありません(いまのところ)。動作も機敏です。ちょっと不便なのは、read.delim("clipboard")
が使えないことです。手抜きせず read.csv()
とかを使えばOKです。めでたし、めでたし。しばらくはこれでやってみます。
でも、早く RStudio の不具合が解消して、日本語が普通に使えるようになればいいな。
【追記】
1.「軽くてサクサク」は起動のスピードのことを指しています。サクサクの表現は、さっと使いたいときにさっと使える私の気持ちです。わかりづらくてスミマセン。
2.r-wakalang で質問したときは、RStudio でほぼ問題なく日本語を使える方がいらっしゃいました。今回の問題は、私が使っているデータが原因かもしれません。