2015年11月1日20時44分
高木毅復興相(自民、衆院福井2区)が代表の自民党支部と資金管理団体が2011年~13年に、選挙区内の住民の香典や「枕花(まくらばな)代」として、少なくとも計17万2千円を支出したことが分かった。選挙区内の有権者への慶弔費の支出を禁じた公職選挙法に抵触する可能性がある。
政治資金収支報告書によると、「自民党福井県第三選挙区支部」は12年2月~13年11月、香典として2万円ずつ8回、計16万円を選挙区内の敦賀市や美浜町の住民に支出した。
また、資金管理団体「21世紀政策研究会」は11年11月、高木氏の選挙区内の後援会幹部の妻の葬儀に「枕花代」として1万2千円を支出。ほかに、枕花代は12年2月にも同研究会が1万2千円、同年9月に同支部が1万500円分支出しており、購入先は敦賀市内の花店だった。
公職選挙法では、政党支部や資金管理団体が、選挙区内の住民に香典や供花を支出することは原則禁止されている。議員本人が葬儀に出席して私費で負担すれば、罰則の適用が除外されることもある。
高木復興相は1日、福井県おおい町の会合後に報道陣の取材に応じ、事実関係を認めた。「質問があれば事務所に連絡を」としていたが1日午後7時半現在、朝日新聞の質問に高木事務所からの回答はない。
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朝日新聞官邸クラブ
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