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最終更新:2015年11月2日(月) 1時4分

3年半ぶり日中韓首脳会談、協力強化を目指す共同宣言

 3年半ぶりに日中韓首脳会談が開かれ、3か国の協力強化を目指す共同宣言が発表されました。

 「首脳会議を契機に3か国の協力を正常化し、障害物を共に乗り越えて」(朴槿恵〔パク・クネ〕大統領)

 「今回のサミット開催によって、日韓中プロセスは正常な状態に戻りました」(安倍首相)

 日中韓の首脳は、3年半ぶりの会談開催を評価し、会談の定例化や、自由貿易の推進、北朝鮮の非核化などを目指す共同宣言を発表しました。さらに、共同宣言には歴史問題について「歴史の直視と未来志向」というキーワードも盛り込まれました。

 「歴史を直視し未来を志向していくという精神をもとに、地域の平和安定の実現のために努力していくことにした」(朴槿恵大統領)

 しかし、会談で安倍総理が「特定の過去ばかりに焦点を当てることは生産的ではない」と発言するなど、温度差も浮き彫りになっています。

 2日の午前には、安倍総理と朴槿恵大統領の初めての日韓首脳会談が行われます。ただ、最大の懸案である従軍慰安婦問題で、日韓の主張は平行線のままで、具体的な成果は見込めない情勢です。(01日22:34)

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