ギリシャの4大銀行、1.9兆円の資本不足-ECB健全性審査
2015/11/01 09:36 JST
(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は10月31日、ギリシャの4大銀行を対象に6月末時点のデータを基に実施したストレステスト(健全性審査)の結果、厳しい経済情勢のシナリオの下で計144億ユーロ(約1兆9000億円)の資本不足を認定したと発表した。
不足の内訳はピレウス銀行が49億ユーロ、ギリシャ・ナショナル銀行が46億ユーロ、アルファ銀行が27億ユーロ、ユーロバンクは22億ユーロ。4行は11月6日までにECBの銀行監督部門に不足分を穴埋めするための資本増強計画の提出を求められる。
ECBは31日の発表資料で、「資本調達によって不足をカバーすることで、ギリシャの4行は健全性確保のための緩衝を備えることになり、マクロ経済情勢悪化のショックに見舞われた場合の対応力を高めることにつながる」と指摘した。
原題:Greek Banks Face $15.9 Billion Bill After Economic Debacle(抜粋)
更新日時: 2015/11/01 09:36 JSTニュース一覧
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