手数料返還、セレマが和解 冠婚葬祭費積み立ての中途解約
葬儀や結婚式に備えて一定額を積み立てる契約で高額な中途解約手数料を徴収されたとして、京都、滋賀の男女15人が冠婚葬祭会社「セレマ」(京都市中京区)などに計約84万円の返還を求めた訴訟で、同社などが15人に計約74万円(1人当たり約3万~8万円)を返還することで京都地裁で6日に和解した。
中途解約手数料を取る条項を無効とする司法判断が1月に確定したが、セレマは後続の集団訴訟で争う姿勢を維持していた。
原告側の代理人弁護士は「従来は元契約者の相談を受けてから解決まで約3年かかっており一歩前進だ。セレマは今後、多くの人を救済するため提訴しなくても返還することを考えるべき」と話している。
同じく21人が計約102万円の返還を求めた京都地裁での訴訟も、和解案の交渉が進められている。
【 2015年10月06日 23時10分 】