韓国市場に日本車が大攻勢、VW不正問題が追い風に

■国内市場で善戦する日本車、700万ウォン割引に48カ月無利息の分割払いまで

 市場シェア拡大に向けたマーケティングでは、日産とインフィニティの活躍が目立つ。日産は、今月中にガソリンセダンの「アルティマ 2.5」を購入すると、24カ月無利息の分割払いを実施する。現金で購入する場合、120万ウォン(約13万円)相当のガソリン給油券を提供する。小型SUVの「ジューク」は、24カ月無利息分割払いと100万ウォン(約10万6000円)相当のガソリン給油券(現金購入時)を提供する。

 インフィニティは、ガソリンセダンの「Q70」を購入した顧客に限り先着で70人に700万ウォン(約74万7000円)を割引する破格イベントを展開している。特にインフィニティは全販売台数の70%以上がガソリンとハイブリッドモデルという点を顧客たちにアピールし、ディーゼル車を主体とするドイツメーカーとの差別化に積極的だ。また、今月中にハイブリッド車の「Q50S エッセンス」を購入すると、バッテリーの保証期間を従来の4年・10万キロから業界最長水準となる10年・20万キロにまで増やす。さらに、インフィニティ・ファイナンス・サービスを利用して購入する場合、追加の割引特典も用意されている。

 トヨタは、ハイブリッド車の世界累積販売台数が800万台を超えたのを記念して、今月中に「プリウス」を購入する顧客に300万ウォン(約32万円)相当のガソリン給油券を提供。48カ月の無利息分割払い(頭金30%)を実施する。「プリウスV」も24カ月無利息分割払いを行う。ホンダは、今月中にガソリン大型セダンの「レジェンド」を購入すると、100万ウォンを割引するほか、5年・10万キロの無償サービスクーポンも提供する。

 特にホンダの関係者は「10月21日にガソリン大型SUVの『パイロット』を発売し、ディーゼルを中心とする輸入SUV市場の勢力地図を書き換える。このほか従来のホンダの顧客が今月『パイロット』を購入する場合、100万ウォン割引する」と話した。輸入車業界の関係者は「フォルクスワーゲンの排ガス不正により、ディーゼル車に代わってガソリン車とハイブリッド車が再び注目され始めたことで、これらのモデルを先頭に立てた日本車メーカーがいち早く攻勢に乗り出した」と話した。

李仁烈(イ・インヨル)記者
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