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(1日、フィギュア・スケートカナダ 男子フリー)

 万雷の拍手が響く。力を出し切った羽生は、リンクの中央で両ひざに手をついた。「やっと集中を切らすことができた」。前日のぼうぜんとした表情から一転、解放感に浸った。

 首位と約7点差で迎えたフリー。直前の6分間練習までSPの失敗を引きずっていた。冒頭の4回転サルコーが跳べず「どうしようと思った」。だが、同じような点差から逆転優勝した2季前の世界選手権を思い出した。「気合でグワッといこう」。本番では成功させ、続く4回転トーループも決めて波に乗った。