SEGA SEGA NETWORKS ATLUS TOKYO GAME SHOW 2015
「EPISODE3」の目指していた姿へ、近づくための1年間
——『ファンタシースターオンライン2(以下、PSO2)がスタートして4年目。昨年8月からは「EPISODE3」の配信がはじまりました。「EPISODE3」のアップデートは今もなお続いていますが、現時点での手ごたえはいかがでしょうか。
酒井「EPISODE3」をはじめて約1年が過ぎまして、新しいフィールドや新しい要素をいろいろと展開してきたのですが、全体的には好評をいただいてきたかと思います。ただ、最初のうちは僕らが考えていた「ゲームの難しさ」とプレイヤーのみなさんが求めている「難しいクエスト」がちょっと噛み合っていなかったなという反省もありました。端的に言うと、ちょっと難しすぎたんですよね。その問題については今年の3月、4月あたりからバランス調整をしたコンテンツをリリースして、今夏ごろまでかけて、徐々に解決できたのではないかと思っています。バランス調節というものは、一度に施すとどうしてもあちこちに齟齬を起こしてしまうので、最も調整しなくてはいけないところから順番にひとつずつ調整していかないといけないんですよ。ここにきて「EPISODE3」が目指している姿が見えてきている、手ごたえを感じています。
——「EPISODE3」では新クラスの「バウンサー」、新フィールドの「惑星ハルコタン」が導入されました。現時点での反応はいかがですか?
酒井「バウンサー」はテクニカルなクラスだと思うんです。僕らは「バウンサー」を、「EPISODE2」で追加した「ブレイバー」と対になるクラスだと捉えていて。「バウンサー」におけるジェットブーツのトリッキーな動きやデュアルブレードの爽快感は、プレイヤーのみなさんにも好評をいただけたようです。「惑星ハルコタン」については、和風と巨人という組み合わせが、多くのプレイヤーの心に刺さったようですね。『PSO2』では、和風のコンテンツはすごく人気が高いんです。その流れもあったので、和風の惑星を好意的に受け入れてくださった方が多かったのではと思います。ハルコタンの美しい景色や、登場するエネミーのトリッキーさや、攻撃のバリエーションも楽しんでいただけたのかなと。
——「カジノロビー」の導入も「EPISODE3」の目玉のひとつでした。
酒井僕は最初、スタッフに「(カジノロビーには)テーマパーク的な面白さを出してほしい」とリクエストをしていたんです。その部分はうまく実現できたのかなと思います。今後も定期的に調整をしつつ、カジノ用の新しいコンテンツも入れていきたいと考えているところです。
——昨年11月に行われた「EPISODE3」の大型アップデート第2弾では「アルティメットクエスト」や「マガツ」が導入されました。こちらはいかがでしたか。
酒井「アルティメットクエスト」はエンドコンテンツ(何度も楽しめるコンテンツ)的に遊んでいただきたいと思っているものです。当初(壊世調査:ナベリウス)は「難しすぎる」というご意見をいただいたり、欲しいアイテムを得るために一種類のエネミーに攻略が集中してしまうという状況が起きたのですが、そのあたりはバランス調整を行い、第2弾の「壊世調査:リリーパ」では解消できたかなと思っています。レアアイテムの扱いはすごく難しい問題で、長くプレイしているのにレアアイテムが出なくてゲームを辞めてしまうというケースが多くて、その問題をどうにか解消したいなと思っていたんですね。そこで★13の武器に関しては、エネミーからドロップで入手する方法にくわえて、クエストをクリアすると獲得できる「極晶」を集めることによって入手できるようにしました。今後の方針としては、宝くじのように偶然入手する面白さはなくすことなく、コツコツ時間をかければ入手できる楽しさもうまく組み合わせていこうと考えています。「マガツ」は解法を考えながらプレイすると楽しいんじゃないかと考えていたんですが、長期間プレイしているプレイヤーにあわせると初心者には難しいものになってしまう。誰にでも楽しめるようにする調整が難しかったですね。
——2015年3月には「チャレンジクエスト」が実装されました。こちらはハイレベルのプレイヤー向けのコンテンツでしたね。
酒井難しいコンテンツだったのですが、意欲のあるプレイヤーに楽しんでいただいている、やり込み甲斐のあるコンテンツになったと思います。どうしても「チャレンジ」のような「人を選ぶコンテンツ」というのはなかなか評価されにくい傾向があります。でも、先日アップデートした「チャレンジ」の第2弾「MISSION:決断」は30分ぐらいでクリアできるものになっていて、多くの人が楽しめる内容になっています。そうやっていろいろな方向性の「チャレンジ」を提供していきたいと考えています。
———2015年8月より『PSO2』はTVCMを大々的に展開していましたね。こちらの手ごたえはいかがですか?
酒井『PSO2』のTVCMで、タレントさんを起用するのは初めてでした。『PSO2』にメジャー感を出していきたいと思っていて、劇団ひとりさんにお願いできたのはすごくうれしいことでした。収録時間もかなり短かったですし、内容を詰め込むのもすごく大変でしたけど、とても良いものができたと思います。いろんな方から感想をいただいたのですが「いままでの『PSO2』のTVCMの中でトップクラスに面白かった」という意見が多かったのでほっとしておきます。今年は『PSO』シリーズ15周年ということで、イベントがたくさんあったし、「アークスフェスティバル2015」もあったのですが、より多くの人に訴えられるTVCMをかたちにできたのはよかったなと思います。